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2016年12月19日

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米国防総省は17日、中国が南シナ海で奪った米海軍の調査用無人潜水機(UUV)の返還に同意したと明らかにした。無人潜水機の拿捕は、両国の間で生じた軍事的な対立としては過去数十年間で最も深刻な事態となっていた。

無人潜水機は、15日にフィリピンのスービック湾から北西92キロの国際水域を航行中、中国海軍に拿捕された。

国防総省のピーター・クック報道官は文書で、「中国当局と直接やり取りした結果、UUVの米国への返還で中国との間に了解を得た」と述べた。

中国国防省は、無人潜水機が「適切な方法」で返還されるとしたが、時期は特定しなかった。同省はこれに先立ち、米国の反応を「不適切で有益でない」と批判していた。

国防総省は、潜水機は科学的調査を行っていたとし、中国に対し、無人潜水機の即時返還と、このようなことが繰り返されないよう求めていた。

ドナルド・トランプ次期大統領は、ツイッターで中国が「盗んだ」と批判した。また、「unprecedented(前代未聞)」だと批判したが、当初は英語の綴りが「unpresidented」となって間違っていたとネット上で指摘が相次ぎ、ツイートはその後、削除修正された。トランプ氏は選挙期間中も、ツイート中の綴り間違いを繰り返し指摘されていた。

その後のツイートでは、「中国には盗んだドローンはもういらないと言うべきだ。向こうがそのまま持ってればいい!」と書いている。

トランプ氏は今月、台湾の蔡英文総統と電話会談したことで、一つの中国政策への支持表明として米国が長年維持していた外交儀礼を破り、中国から抗議を受けた。

中国国防省は文書で、航海船の安全を守るため無人潜水機を回収して検査したと述べていた。

米国は、民間の受託会社が無人潜水機を使用していたとし、海軍の海洋調査船「ボウディッチ」によって回収されるところだったとしている。

米国は外交ルートを通じて中国に正式に抗議した。

米上院外交委員会のベン・カーディン筆頭委員(民主党)は、中国が「驚くべき図々しさで国際法に違反した」と批判した。また、共和党の重鎮ジョン・マケイン上院議員(アリゾナ州選出)は、「言語道断の行為」を米国が許すべきではないと述べた。

専門家たちは今回の拿捕について、2001年に米海軍の偵察機と中国の戦闘機が空中接触し、戦闘機のパイロットが死亡した時以来の軍事的事件だと指摘した。

南シナ海で軍事活動を活発化させている中国について、米国の懸念がこれでさらに高まるとみられる。

中国は南シナ海での領有権をめぐって周辺国と対立している。今回無人潜水機が拿捕された海域が、中国が領有権を主張する海域に含まれるのかは不明。

米国のシンクタンク、アジア海事透明性イニシアチブ(AMTI)は先週14日に発表した報告書で、中国が南シナ海で建設した人工島に、対空砲やミサイル防衛システムを配備しているのを示す衛星写真を公表した。

(英語記事 China to return seized US underwater drone, Pentagon says

提供元:http://www.bbc.com/japanese/38362400

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