イノベーションの風を読む

2016年12月24日

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川手恭輔 (かわて・きょうすけ)

コンセプトデザイン・サイエンティスト

1990年代から、大手メーカーでインターネットサービスの企画・開発・運用を手がけ、自ら立案したグローバルなサービスを複数立ち上げた経験を持つ。その1つは、サービスのデザインでグッドデザイン賞を受賞した。コンピューターサイエンス関連の翻訳本も多数ある。

日本市場への意気込み

 フィットビットの第3四半期の売り上げの地域別の比率は、米国が72%、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)が16%、 APAC(アジア太平洋、日本)が7%、米国以外のアメリカスが5%となっている。米国以外の市場の開拓はこれからになる。

スカル 世界共通の課題として、死亡原因の1番である心臓疾患があります。そして11人に1人が糖尿病を患っています。日本でも同様の問題があって720万人が糖尿病に苦しんでおり、予防可能な脳卒中や心臓疾患が死亡原因の2番と3番になっています。米国では3人に1人の成人が肥満になっていますが、肥満は大きな問題です。生活を改善することによって、死のリスクを減らすことができます。

 毎日30分のエクササイズ(単に歩くだけでも)で、現在の糖尿病患者の約95%を占めていると言われている後天的な糖尿病のリスクを40%軽減することができるという。フィットビットの調査によると、41%の日本人がフィットネストラッカーというものを知っているが、スマートフォンのユーザーの43%はエクササイズはしないといっている。しかし日本人の50%以上が、もっとエクササイズをしたいと思っている。

 インターナショナルマーケティングを担当するメラニー・チェイス(ディレクター)は「日本人の52%が睡眠を改善したいと思っている」と付け加えた。フィットビットの製品には目覚ましだけでなく、ベッドタイムを通知する機能がある。

Charge2の心拍計

 ハードウェアとソフトウェアだけでなく、コミュニティの形成や、アドバイスやヒントなどのコンテンツを武器にビジネスをグローバルに展開するためには、単なる言語のローカライズだけでなく、それぞれの地域性や国民性を十分に理解する必要がある。逆に、そのプラットフォームを構築することができれば、競合他社にとって大きな脅威になるだろう。

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