2008年10月号
2008年10月号

特集:立山登拝-雲上のテーマーパークを旅する

北アルプス・立山連峰(富山県)。
三〇〇〇メートル級の頂が連なるこの山々は、 『万葉集』にもその名が見える霊山であり、その苛烈な自然環境から「地獄」とも呼ばれた。 中世、立山の霊験を説く者たちがあらわれる。 近世に入ると彼らは、立山の伝説や輪廻・因果の思想、浄土思想、修験道、神仏習合など、 日本人が長い時間をかけて培ってきたさまざまな思想を、 後に「立山曼荼羅」と呼ばれる極彩色の大きな絵を用い、説いて回った。 罪やケガレから逃れようとこの山に登る人は、 世間に流布されている立山伝説の通りの地獄を体験し、 阿弥陀如来が顕現する聖地を見、極楽浄土へと旅することができた。 また山に登れない者にも、浄土への道が用意されていた。 立山は、輪廻の世界を疑似体験することができる 雲上の宗教テーマパークであった―。

車窓歳時記
ひろ さちや・文
陶磁器

今月の旅指南
東京国立博物館・大琳派展ほか

特集
立山登拝――雲上のテーマパークを旅する

三原久明・写真
●衆生を救う霊山、立山
福江 充・文
●曼荼羅に導かれて三〇〇三メートルの頂へ
謝 孝浩・文
●信仰を支えた巧妙なイメージ戦略
福江充 ・文

今を決めたあの時
吉永みち子・文 赤城耕一・写真
結城思聞 アナウンサーから僧職へ

個人美術館ものがたり
赤瀬川原平・文 川上尚見・写真
神戸市立小磯記念美術館――折り目正しい自然描写

ひとときエッセイ「そして旅へ」
小米朝改め五代目桂米團治
のぞみの車窓から

伊勢、永遠の聖地
千種清美・文 中野晴生・写真
大神のために米を作る

万葉から吹く風
林 望・文 井上博道・写真
心優し、万葉のひと

粋を継ぐわざ
田中敦子・文 渞 忠之・写真
「木版画彫」関岡裕介

名作のひととき
中西 進・文 林 義勝・写真
広島・管絃船、幻想の群れ――竹西寛子『管絃祭』

佳味つれづれ
大内侯子
愛媛・西条 まんがら農園 自然農法の古代米

鉄道の殿堂
梅原 淳
新幹線の出発点・0系

芭蕉の風景
小澤 實
朽木 滋賀県高島市

まほろばのひかり
山田知子
闘わない「相撲」の意味

旅の小箱 fromJR東海、JR西日本
●第60回記念の「正倉院展」が10月25日に開幕
●日本一の景色を探しに秋の岐阜の旅へ
●松江、安来、米子、境港「なかうみ」を囲む山陰4つの街
●感動と癒しの南紀熊野へ
●たくさんの思い出をふたたび「TRAIN+! 山陽新幹線 0系」
●ジェイアール京都伊勢丹から この秋、こだわりの京みやげ

お電話からの申し込みお問い合わせ 0120-34-3746 午前10時~午後5時(土日祝日を除く)
最新記事の一覧 WEDGEInfinityへ

「ひととき」の一部の記事は、WEBマガジン「WEDGEInfinity」にて記事全文を読むことができます。