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2016年12月21日

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トルコ・イスタンブールにあるドイツ系高校でクリスマス関連の行事が禁止されたという報道を受け、ドイツの政治家たちが怒りの声を上げている。学校側は報道の一部は正確でないとしている。

報道によると、2カ国語で授業を行う高校「イスタンブール・リセシ」の教員たちは、聖歌隊が外で讃美歌をうたうキャロリングなど、クリスマスの伝統的な行事を今後しないよう指示されたという。

外交官らは学校の決定について、「驚き」「残念」などと語っている。

しかし、学校側は報道が「現実をそのまま伝えていない」としている。

創立100年以上の歴史があるイスタンブール・リセシでは、ドイツ人の教師が35人おり、ドイツ政府から財政補助を受けている。

同高校のドイツ語科は先週、職員にあてたメールで、クリスマスの伝統や祝い方について教室で教えることや、クリスマスの歌を歌うことを禁止する規則を「即時適用」すると伝えた。

南ドイツ新聞は18日、メールを撮影した写真を掲載した。

ドイツの複数の政治家がこれに衝撃を受けたと、怒りを表明している。トルコ系の連邦議会議員で、緑の党の共同党首を務めるジェム・オズデミル氏は、トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領が「害のないクリスマスの歌が自らの指導力を脅かすと、自分自身への脅威として受け止めており、それゆえに宗教や民族の多様性を痕跡なく消し去ろうと」決意しているようだ、と語った。

アンゲラ・メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)のユリア・クロックナー議員は、「思想の自由を押しつぶそうとしている人たちは、これで終わりにしないだろう」と述べた。

ドイツ外務省は、「学校運営者の驚くべき決定は理解できない」とし、ドイツ駐在のトルコ外交官たちに意見を伝えると表明した。

トルコの高校をめぐるニュースは、ドイツの各メディアで19日に大きく報道された。日刊紙ウェルトは、子ども向け映画の主人公で、クリスマスの楽しみを台無しにしようとするキャラクター「グリンチ」にエルドアン大統領を見立てた画像を、1面に大きく掲載した。

しかし、学校側は報道の内容に反論。特に、イスタンブールのドイツ領事館で毎年開かれるクリスマス・コンサートに学校の合唱団が出演するのをキャンセルせざる得なかったという報道は、事実ではないと主張している。

イスタンブール・リセシは文書で、トルコ教育省の監督の下、各生徒の保護者の許可を得られれば、参加可能だとした。しかし、学校の教師らは理由を特定しないまま出演をキャンセルしている。

学校は、「このような挑発がいったい誰の利益になるのか、考えなくてはならない。トルコとドイツの関係にとって、有益ではないのは確かだ」と書いて、文書を締めくくっている。

ドイツとトルコの関係は、過去1年間の様々な対立で悪化している。

今年6月には、ドイツの連邦議会が1915年にオスマン帝国が大量のアルメニア人を殺害した事件を民族虐殺と認定したほか、トルコの死刑再開の検討や7月のクーデター未遂事件を受けたエルドアン政権による粛清をめぐって意見が対立。さらにトルコがイスラム聖戦主義の温床になっていると指摘する、ドイツ政府の内部資料の流出も起きた。

ドイツ国内には数百万人のトルコ移民が住んでいる。

(英語記事 German school in Istanbul, Turkey 'bans Christmas'

提供元:http://www.bbc.com/japanese/38375821

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