家電口論

2017年1月6日

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多賀一晃 (たが・かずあき)

生活家電.com主宰

スマート家電グランプリ審査員。主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。また米・食味鑑定士の資格を有する。水、米、パン、珈琲、お茶の味に厳しい。

HUROMってどんな会社?

 HUROMは「HUMAN」と韓国語の「〜のために」の合成語。当然、韓国メーカーだ。韓国はサムソン、LG電子のような財閥系のメーカーが有名だが、HUROMは違う。スロージューサーの専業メーカーなのだ。初めて聞いた時、ビックリしました。白物家電でも各家庭にあるとは言えないスロージューサーだからだ。そして、スクリューが縦にセットされた現在標準のスロージューサー。それを作り出したのも、HUROM。スロージューサーの代名詞のような会社なのだ。

 もともと「医食同源」という言葉があるアジア。創業者は、野菜、果実を効率よく取り込み「美と健康」をキープできないかと考え、辿り着いたのがフレッシュジュース。美味しさと栄養効率を両立したフレッシュジュースを作るために考案したのが、今のスロージューサー。40年掛かったそうだ。

 現在の縦型のスロージューサーができるまでは、横型のジューサー、というより青汁搾り器を開発、販売していたという。しかし、横型のジューサーは、重い、値段が高い、やわらかい食材は途中で貼りつき搾り出しにくいなどの欠点があったそうだ。

 食材が下に落ちる重力を利用すれば、今まで搾りにくかった野菜や果物も搾れるようになることに気が付き、縦にしたそうだ。 さらに、自然の栄養素をそのまま搾るためには、やさしく圧し搾るスクイーザー方式が最適だということを発見。こうして現在世界中で使われているスロージューサーが産まれたわけだ。

スロージューサーの弱点

洗い物。これ以外に、ジュース受け、カス受け、そしてコップを洗う必要がある。

 こんなにスゴいスロージューサーですが、当然短所もある。それは洗うべきパーツが大きく、数多いということです。押し棒、ドラムキャップ、スクリュー、ストレーナー、ブラシホルダー、ブラシパッキン、ドラム、搾りかすカップ、ジュースカップ。書くのも面倒だが、全部洗うと、通常の洗いかごが一杯になる程。HUROMの場合、モデルによっては専用の乾燥スタンドが付いています。

 スロージューサーでいろいろやってみて、面白かったメニューに「豆腐」がある。豆腐は「水」が命と言われているが、美味しく食べるには「作り立て」も重要だ。早朝作ってお味噌汁。昼作って夕に冷や奴、湯豆腐などは理想的と言える。
豆腐の原料は豆乳。この豆乳、良いのを搾ろうと思ったらスロージューサーが便利。スーパーで売っている乾燥大豆を、水(ミネラルウォーター)で戻し、搾る。濃厚な豆乳が採れます。それを中火で煮込む、そしてにがりを入れれば出来上がりだ。

 いろいろ作る内に、むしろもっと美味しく作りたくなる。水を追求するなどから始まり、野菜の搾り汁を加えた野菜豆腐まで、いろいろな方法がある。この豆腐作り、モノにこだわりを持つ男性にお勧め。

 HUROMスロージューサー最大の魅力は、美味しいことだ。いろいろなメーカーの搾りかすを比べると分かるのだが、HUROMのカスが一番乾いている。つまり中から取り出すモノをしっかり取り出しているということだ。流石に今の原型を作った専業メーカー。お値段は、H2Hモデルで市場売価、3万5000円〜4万5000円とそれなりにする。が、その価値を分かってもらえると思う。

  
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