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2017年1月5日

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土方細秩子 (ひじかた・さちこ)

ジャーナリスト

ボストン大学コミュニケーション学部修士課程終了、パリ、ロサンゼルスでテレビ番組製作に携わり、1993年より米国でフリーランスのジャーナリスト活動を行う。

 同じ韓国のLG電機から激しく追い上げられているとはいえ、米国のUHD(高画質)テレビにおけるサムスンのシェアは46%と、まだナンバーワンを誇示している。今回のCESでは、LGがナノメータードットの高画質、薄型テレビを紹介したのに対し、サムスンは独自のQLED(有機EL)テレビの発表という形で対抗した。クワンタム・ドット・LED技術である。

 この新型テレビの他、今年のCESでサムスンが発表したのは、昨年発表したスクリーン付きのコミュニケーション搭載冷蔵庫「ファミリー・ハブ」の次世代「ファミリー・ハブ2.0」。アマゾンアレクサとの提携はLGだが、サムスン独自のボイス認識機能がつき、音声コマンドで中身の確認、またサムスン独自のマネーシステム、サムスンペイを使い、LGのものと同様に音声コマンドで不足している在庫を音声コマンドで直接買い物ができる。

LGの高画質テレビ

 また、洗濯、乾燥の部分がそれぞれ2つのコンパートメントに分かれ合わせて4種類の異なった素材の洗濯が行える洗濯機と乾燥機、フレックス・ウォシュ。サムスンは昨年洗濯中に追加の洗濯物を投入できる窓のついたアド・ウォッシュを発売してヒットしたが、それを進化させ、大小2つのコンパートメントで通常の洗濯とデリケートな洗濯が同時にできる、あるいは少量の洗濯物を小コンパートメントのみ使ってできる、といった新しい機能の洗濯機だ。

 さらにクロームブックの機能を進化させたクロームブックプラスとプロ、ゲームに特化したラップトップPC「オデッセイ」、グーグルアプリがスマホと同様に使える新しいタイプのPC「ノート9」など、「他と差別化できる家電製品」が中心だった。

 昨年のCESでサムスンはBMWやシンガポール、中国ホテルグループなどとの提携を発表し、家電メーカーというよりはパナソニックのようなB2Bを視野に入れたより大規模なIT企業というイメージを強く打ち出していただけに、今年の家電への回帰は逆に興味を掻き立てられる。

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