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2017年1月7日

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土方細秩子 (ひじかた・さちこ)

ジャーナリスト

ボストン大学コミュニケーション学部修士課程終了、パリ、ロサンゼルスでテレビ番組製作に携わり、1993年より米国でフリーランスのジャーナリスト活動を行う。

 ホンダ自動車はラスベガスで開催中のCESで「ドリームドライブ」と名付けた車内エンターテイメントシステムを発表した。ドリームドライブは米映画会社ドリームワークスと提携したVR体験型システムで、ドリームワークスの豊富なアニメーションコンテンツが楽しめる。

 

 従来のDVDなどのエンターテイメントシステムとの差異は、ライブテレマティクスの導入により、リアルタイムの車の動きに合わせた映像が体験できる、という点だ。ホンダ開発チームのジョン・ムーン氏は「これまで存在しなかった全く新しいタイプの車内エンターテイメントシステムとなる」と語る。

 ドリームワークス側も「車内空間というのはこれまで積極的に市場を広げようとしなかった顧客ベースだ。ホンダとの提携により、様々なエンタメの可能性を車の中で展開できる」としている。ドライバー以外の同乗者はVRヘッドセットを使い、車の動きをきっかけに展開するVRの世界を楽しむことができる。

 このコラボレーション、ホンダがシリコンバレーに設置した開発スタジオから発生した。現在多くの自動車メーカーが自動運転開発研究を目的に、IT企業が集まるシリコンバレー周辺に研究施設を作っている。そこからデジタルビデオ、VRの可能性を探るドリームワークスとの提携が生まれた。今後のこのような形での業際を接して新しい技術を生み出すチームが生まれてきそうだ。

 また現在はスタンドアローンの形でプロトタイプとして提供されているホンダドリームドライブだが、将来はそれぞれのドリームドライブをコネクトしてオンラインゲーム的なものが楽しめたり、コミュニケーションツールとして発展する可能性も秘めている、という。エンターテイメント目的だけに留まらず、子どもの教育、ニュースなどの情報、もしくは仕事上のコミュニケーションなどもVRを通して行うことができるようになるかもしれない。

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