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2017年1月21日

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土方細秩子 (ひじかた・さちこ)

ジャーナリスト

ボストン大学コミュニケーション学部修士課程終了、パリ、ロサンゼルスでテレビ番組製作に携わり、1993年より米国でフリーランスのジャーナリスト活動を行う。

 2つ目は、旅行業者として初めてCESでの基調演説を行ったカーニバル社だ。カーニバルはクルーズを運営する旅行社だが、CEOアーノルド・ドナルド氏は「我々の目的はクルーズを楽しむ顧客にパーソナルでシンプルなバケーション・エクスペリエンスを提供すること」と語り、デジタルデバイス「オーシャン・メダリオン」を発表した。

旅行業者のウェアラブル

オーシャン・メダリオン

 オーシャン・メダリオンはスマート・ウォッチのようなウェアラブルデバイスで、クルーズ顧客に提供される。メダリオンが提供するのはクルーズ内でのパーソナル・コンシェルジュの役割だ。部屋の鍵の役割も果たし、メダリオンをドアにかざすだけで出入りが可能となる。また船内での物品購入もメダリオンを使って行える。

 さらにメダリオンは通信機能を用いてタブレットなどと連携、家族や友人が船内のどこにいるのかを確認する、コミュニケーションツールにもなる。またあらかじめ情報を入力することにより、メダリオンを通して個人の好みなどが設定されるため、メダリオン・コンシェルジュが船内のイベント、食事などを顧客の好みに合わせて提示する機能もある。

 ハードウェアを提供したのはNytec社だが、ソフト部分はカーニバル独自のシステムxiOSで、「この技術はクルーズだけではなく全ての旅行業界のパラダイムシフトとなる」とドナルド氏は自信を見せる。

 旅行業界とIoTの組み合わせから生まれた技術がメダリオンなら、アパレル業界にもウェアラブルの技術を使った新しい動きがある。スポーツウェアと旅行、様々な業界に広がるIoTとAIの動きは、今後も業界同士の提携や協力関係を深め、これまでにない新しい技術を生み出していくことは間違いない。

  
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