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2017年1月21日

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風樹茂 (かざき・しげる)

作家、国際コンサルタント

作家、国際コンサルタント(kazakishigeru@gmail.com)。1956年、北海道生まれ。東京外国語大学スペイン語学科卒業。メキシコ留学後、中南米の専門商社を経て、南米アマゾンの奥地でODAプロジェクトの鉄道建設にかかわる。その後は、シンクタンク、研究所勤務などで、首相向けの政策提言、ODA援助、海外投資、NGOプロジェクトに従事。イスラム開発銀行のコンサルタントも経験し、30数カ国を踏査。石油関連事業でカタール、ベネズエラに駐在。

戦うしかなかった

 シャフィク・アブド は、1988年にシリア、アレッポに生まれた。アメリカンスクールを卒業し、婦人服のセールスの仕事につき、UAEで働いてきた。徴兵制度の義務を果たすため、2010年に祖国に戻った。徴兵期間は1年半。けれども、ほどなくして内戦が勃発した。

 「シリアを侵略する外国勢力との戦いなのだから、故郷を守るために戦い続けるしかない」

 カタナー、ザバダニ、ダマスカス、デルゾー、ダラア、アレッポ旧市街などを軍曹として転戦してきた。

 今、彼は友人たちと久しぶりにクリスマスを祝っている。また破壊された市場とモスクにも訪れている。戦時中彼はこういっていた。

 「アレッポは長い歴史の中で50回以上も破壊され、いつも再建されてきた。残骸の中から再生するフェニックス、それがアレッポのスローガン」

 追伸:筆者とシャフィクは協力してアレッポについての書籍(できたら児童本)を作れないかと考えています。ご興味のある版元の方はご連絡ください。

  
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