2024年4月20日(土)

田部康喜のTV読本

2017年2月1日

従来から定評ある草彅剛の演技力

 SMAPの解散騒動も、年が明ければ遠い過去のようだ。ひとり一人のメンバーが、俳優としてあるいは歌手として、司会者としてこれから個人の力が問われるのは間違いない。

 そのなかでも、草彅剛の演技力は従来から定評がある。映画では「ステキな金縛り」(三谷幸喜監督、2011年)、「中学生円山」(宮藤官九郎監督、2013年)は、現代日本を代表するふたりの脚本家であり監督に起用されていることからも理解できる。

 ことに、宮藤監督は「中学生円山」について、連続テレビ小説「あまちゃん」と並んで、創作家としての転機を示す重要な作品である、と述べている。

 二科一族の長女・楓役の山本美月は、映画「桐島、部活やめるってよ」(吉田大八監督、2012年)で、桐島の恋人役の輝かしい美少女役で女優としてスタートラインに立ったといえるだろう。

 浩一の相棒役の水原希子は、個性的な女優として地位を固めつつある。デビュー作の映画が「ノルウェイの森」(トラン・アン・ユン監督、2010年)、岡崎京子の漫画が原作で、主演に沢尻エリカが起用された「ヘルタースケルター」(蜷川実花監督、2012年)と作品にも恵まれている。

 今回のドラマは、浩一をめぐって楓(山本)とハルカ(水原)の恋のさや当ては、女優の演技力の競争でもある。

  
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