使えない上司・使えない部下

2017年2月8日

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アクセルとブレーキの使い分けができるのが、「プロ」

 私は、以前の職場では、パートの女性社員からも様々な情報を得ていました。職場のことを実によく観察していました。ビルの清掃の社員とも親しくなり、雑談をしつつ、職場のことをさりげなく聞いていたこともあります。その頃、仕事で外出することが多く、職場の状況を正確に把握できない場合などがあったのです。

 すべての情報を鵜呑みにすることはできないし、するべきではないのでしょう。その人の性格や資質などを心得ることは必要です。いずれにしろ、何らかの工夫をして情報源を持つことは大切だ、と思います。私は今も人事コンサルタントとして、こういうセンスを常に磨くようにはしています。

 最近は、管理職はプレイング・マネージャーであることを求められます。プレイヤーとして仕事をしながら、部下の指導や評価などをしないといけない。職場にいないことが増えていますから、部下の評価を正確にすることが難しくなっています。それぞれの部下のことを様々なルートを通じ、正しく把握することが必要です。情報編集力を身につけていくと、「使える上司」になることができるかもしれません。

 役員からも、部下からも「使える上司」とみられる管理職はプロ意識を持っているものです。生意気なことを言ってくる部下がいたら、ときには議論で負けるふりをして、その言い分を受け入れる。そして、仕事をするように仕向け、業績を上げていく。役員と議論をするときにも、自分が折れることも必要でしょう。

 正しいことを主張し続けることが、プロではないですよ。管理職ならば、部下たちが納得し、仕事をするように仕向けていかないといけない。業績を上げるためには、そんなアクセルとブレーキの使い分けが必要です。これができるのがプロであり、「使える上司」なのだと私は思っています。

  
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