定年バックパッカー海外放浪記

2017年2月19日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年生まれの62歳。横浜生まれ、神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

中国人は損得勘定が大好き

 1人当たりのタクシー料金を下げるためなら見知らぬ外国人でも同乗させるという価値観は普通の日本人には考えにくいであろう。日本人であれば仲の良い職場仲間5、6人で旅行中にタクシー料金の割り勘を考慮して外人を誘ったりはしないであろう。

 私の理解では損得勘定を第一優先するのが中国人である。外国人が一緒でも面白おかしく交流できない外国人であれば「無視」すれば良いのである。中国人は中華思想というバックボーンが共産党宣伝部の宣撫工作もあり確固とした価値観となっているので未知の外国人に「気を遣う」という配慮は元から存在しないので気軽に誘えるのだ。

中国の中高年かしまし娘。頬に塗っているのはミャンマーの伝統的日焼け止め(現地語で『タナカ』という)

中国人は喧騒が大好き

 朝食後乗合タクシー(荷台にベンチを設置して屋根を付けた軽トラ)で一時間ほど走る。現役で自動車・機械の修理工場の工場長をしているという趙さん(60歳)が助手席に座った。残りの5人は全員退職者である。唯一彼が片言の英語を話せるのでドライバーとの連絡役のために助手席に座ったらしい。私を含め6人は砂埃が舞い込む荷台のベンチ。

ホワイト・テンプルの頂上部。白い帽子を被っているのはミャンマーの田舎からきたお上りさんの御一行。

 道中5人はしゃべりっぱなし。時々助手席の趙さんが「変顔」を見せてみんなの笑いをとる。冗談やギャグを李さんが連発して3人のオバサンはゲラゲラと笑い転げる。そのうちにオバサンの一人がヒマワリの種のようなものを取り出してみんなに配ると“しゃべる&たべる”で忙しくなる。

マンダレー近郊の断崖を削ったお堂。中に岩を削った大仏が鎮座。急坂を登って頂上まで行ける。

ミュンヘン、サッポロ、ミルウォーキー

白い寺院の入り口を守る獅子像(日本の狛犬と同源?)

 小生の経験では中国人(漢民族)のテンションの高さは世界的に突出している。とにかく話声が大きく笑いを取るのが大好き。昔某ビール会社の宣伝コピーで世界三大ビール産地として“ミュンヘン、サッポロ、ミルウォーキー”というフレーズがあったが、テンションの高い三大民族としては文句なく“中国、イタリア、関西(大阪)”であろう。

 漢民族が海外に渡り華僑になってもDNAに受け継がれたテンションの高さは変わらないようだ。一昨年、地中海の或るプチ・ホテルの中庭で朝8時頃シンガポール人夫婦につかまってお相手をしていたらギリシア人の管理人にほかの客が寝ているので静かにしてくれと注意された。

白い寺院の鐘、触るとご利益があるようです

 しばらく話していたら再び夫婦の話し声が高くなり私が心配していたら再び管理人が現れて呆れたように「Be quiet,please」と指を唇に当てて顔をしかめた。

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