オモロイ社長、オモロイ会社

2017年2月23日

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杉浦佳浩 (すぎうら・よしひろ)

代表世話人株式会社代表

三洋証券株式会社入社(昭和62年)。鹿児島支店にて勤務。地元中小企業、個人富裕層の開拓を実施。 日経平均最高値の2カ月前に退職。次に日本一給与が高いと噂の某電機メーカーに転職。埼玉県浦和にて、大手自動車メーカー、菓子メーカー、 部品メーカー等の主力工場を担当。 退職時は、職場全員から胴上げ。そして、某保険会社に20数年勤務後、平成26年末に退社。在社中は、営業職、マネジメント職を経験して、リテール営業推進、若手人財育成を中心に担当していた。 社外の活動も活発に行っていた。平成27年1月1日、代表世話人株式会社を設立。
同社代表取締役に就任。世話人業をスタート。

ーー物流業界でロボットを活用するサービスをスタートされています。同時に物流業界における今までの慣習を打ち破ると聞きますが、どのように展開されるのでしょうか?

辻有吾社長

今までの業界は、ヒトの装置化で成り立ってきました。そこから脱却するために我々は先ほど述べたように「手」にこだわり、圧倒的なデータ収集に注力してきました。そこで、倉庫内作業会社のロボット・メーカー化を標榜しています。現場で培ってきたからこそ、物量データの予測、人員配置ミス等での物量処理ミスの起こらない、ブレない体質をアナログで積み上げてきました。この数値化してきたことの全てが、ロボット・メーカーとの物流専門ロボットの開発にも活きています。

また、過去から倉庫建設、倉庫内設備新設、設置、改造に関して、慣習的に、物流業界は自社で「投資」を行わず、荷主企業、倉庫会社などの「お客」に費用負担をすることを強いてきました。そこに問題意識を持ち、「モノ売り体質」から脱却をして行こうと考えています。

具体的には、ロボット等の「新しい設備」については、投資前に「お客」に対し物量、先々の展開を予測して「見える化」を提示します。双方が理解した上で、設備投資を行い、その設置後に倉庫内運用にて発生する収益を源泉に「お客」と、当社が一緒にリスクを取る形で設備を設置、改善、改良するという、新しい前例作りを行っていきます。今までは「お客」の資産となっていたことを、資産化せずにレンタル制度の活用等で、流動化していくことを商習慣化していきたいと考えています。

ーー物流業界にAI導入を昨年リリースされていましたが今後の狙いをお教えください。

今まで、現場管理者の「経験と勘」に頼ってきた、物量予測とそれに伴う最適なスタッフシフト(配置)を、誰でも簡単に自動調整出来るようにと、共同研究をスタートしました。来るべき荷物量の増大と、人手不足、複雑化、多岐になる外部情報(荷主側の物量分析、景況感、天候、経済動向、スタッフの働く環境等々)を正確に予測し、スタッフ配置、パフォーマンス向上を目指し、結果無駄なコストの軽減に繋げていきます。

このプロジェクトには大学にも参画してもらい、産学連携で行っていき、スタッフ配置に留まらず、労働者のメンタルヘルスの管理、在庫管理、倉庫内設備機械の故障予測等々物流業界変革のキーコンテンツツールに仕上げていきます。そこからさらに他現場、他業界へ生産性向上の貢献可能なツールに展開していきたいと思っています。

さらにブロックチェーンについても研究を始めており、物流業界の変革の礎になるのでは? と考えています。金融の部分と流通のキーテクノロジーとして、物流、流通の分断されている情報の一元管理から決済まで、トレーサビリティーの全面開示が、消費者ファーストに繋がり、社会全体をブロックチェーンが結ぶフェアなチェーン構造体となると考えています。

本社組織を関西に置き続けて良かったこと

ーー話は変わりますが、地元大阪の本社組織を東京へ動かさずに良かったことについてお聞かせください。

起業して、一定の規模になるまでのスピードが早かったと思います、そこから東京への本格進出、本社移転についてお客様からご要望を頂いたり、「手」に集中するだけでなく「足(トラックの所有)→物流部門の新設」も同様にリクエストを頂いたりもました。もし早い段階で東京に進出していると、物流業界の大きなトレンド、スピードに翻弄される結果となり「手」に集中する事はできなかったと、今になって感じています。海外の情報と東京の情報とを、一定の距離を保ちながらバランスを取ることが出来た事が大阪、関西に留まることで得られたと思っています。

これから始まる物流の大変革時代を関西から発信し、トップランナーとして経営して行きたいと辻社長はおっしゃっていました。

  
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