家電口論

2017年3月17日

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多賀一晃 (たが・かずあき)

生活家電.com主宰

スマート家電グランプリ審査員。主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。また米・食味鑑定士の資格を有する。水、米、パン、珈琲、お茶の味に厳しい。

代替え案は?

 ロンドンオリンピックが上手く行ったと評されるのは、エリア再開発とオリンピックによる景気向上とを実に上手くマッチングさせ、一粒で二度美味しい状態を作ったからだ。日本の場合は、オリンピックにすっぽりはまる再開発はない。せいぜい、新国立競技場の建て替えとマッチさせたくらいのもの。メイン会場以外は国際基準に達している施設を使うわけだ。スポーツ施設は、まだ、都内各所にあり利用が可能。しかし、放送局をまるまる一つ作ることに等しいメディアセンターを、その後使うことはまずないと思われる。このためメディアセンターを、その後、どうするのかを考えるべきだ。

 ベストは、東京都がメディアセンターを新たに作り、終了後は展示会場に改造して、運営する。これだと展示会場不足という問題に対してもアプローチできるので、一粒で二度美味しい。

 次の案は、同じ位の規模で、使われていない建屋を探して使うこと。「そんなのないだろう!」って。あるにはある。豊洲の新市場がそれだ。

豊洲新市場
 

 何やら、現在ものすごいことになっており、「豊洲じゃだめ、新市場は作り直し!」と言われかねない状況にある。ただ建屋はあり、電源は確保済、駐車スペースあり。しかも冷暖房完備。メディアセンターに必要な要件は満たしているのだ。こうなると「使わないなら、貸しください」と思ってしまう。

 これ以外には、東京都が持っている土地を提供してもらい、上物は東京都以外が建てる方法がある。利益が出た後で、取り壊し土地返却が基本ですが、東京都から土地を買い、運営を続けるのもあり。

 奇策としてはお台場に社屋を持つフジテレビにメディアセンターを事業として受けてもらうというのはどうだろうか。スペース拡張が困難なエリアだが、近しいところの土地をそれなりの価格で提供すれば、可能性はあるかもしれない。

時間がない!

 さて、いずれの場合も膨大なお金が行き来することになる。このため「ゴメン。時間切れ。後は適当に」とされる可能性もあると、邪推しておく。これは始まりが一方的な通告だったためだ。ビッグサイト改造案で、オリンピック委員会の方には申告済のはずなので、手間がかかる修正を嫌がる人は多いと思う。(それでなくても一連の騒動で、日本のメンツはない状態)。しかし、そのまま実行されると多くの国民が困る、というより景気刺激の目的を持つビッグイベントのために、今あるビジネスで大損失、なんてことはあってはいけないはずだ。

  
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