BBC News

2017年3月23日

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ロンドン中心部にある英議会議事堂(ウェストミンスター宮殿)周辺で22日に起きた襲撃事件で、これまでに少なくとも3人が犠牲になり、40人が負傷した。これまでに分かったことは以下の通り――。

何が起きたのか

午後2時40分(日本時間同11時40分)ごろ、単独の襲撃犯が議事堂に近いウェストミンスター橋で歩行者を次々とはね、少なくとも2人が死亡、大勢が負傷した。

犯人の車は議事堂を囲む鉄柵に突っ込んだ。

刃物を持ち、議事堂に向かって走り出した襲撃犯を、警備していた警察が止めようとしたが、武器を所持していなかった警官が犯人に刺され死亡。

犯人は警官に撃たれて死亡した。

現場の状況

現場は大混乱とパニックになったと目撃者たちは話している。

現場にいたリチャード・タイスさんは、午後2時45分ごろに地下鉄のウェストミンスター駅から地上に出たところ、警察にウェストミンスター橋に誘導されたという。

タイスさんは複数の人が橋の上に倒れており、手当てを受けているのを見た。車が歩道に乗り上げ、橋の南側から北側までずっと歩行者をはねながら走ったという。

「橋の南から北まで(倒れた人を)数えたら8人いた。少なくとも8人」

犠牲となった人々

死亡者のうち、現時点で身元が明らかにされているのは、犯人に刃物で刺されたキース・パーマ―巡査(48)のみ。勤務歴15年の同巡査は、ロンドン警視庁の議会・外交警護部に所属し、家族は妻と子供。

負傷者には、表彰式を終えて橋を渡っていた3人の警官も含まれる。このうち2人は重体という。

ロンドン警察によると、負傷者には「さまざまな国籍」の人が含まれている。

事件当時に橋の上にいたフランス人児童のうち、3人が負傷した。

英西部ランカシャーのエッジ・ヒル大学の学生4人も負傷。そのうち2人は歩けたものの病院に運ばれた。残りの2人も軽傷を負った。

ロンドンの救急隊は、重傷者12人を救助し全員が病院に運ばれたと述べた。このほか比較的軽症だった8人が現場で手当てを受けた。

キングス・コレッジ病院によると、同病院で手当てを受けている8人のうち、6人が男性で2人が女性。2人が重体で、もう2人の症状は安定しているという。

セイント・トーマス病院では、2人が入院したが、安定した状態にある。

ロイヤル・ロンドン病院でも1人が手当てを受けているが、詳しい状況は明らかにされていない。

午後5時過ぎには、テムズ川に落ちていた女性1人が救助された。命は助かったもようだが、負傷している。

襲撃犯はどんな人物なのか、単独犯なのか

テリーザ・メイ首相は、「1人の襲撃犯」による犯行だと語った。

犯人の身元は明らかにされていないが、警察は身元は把握できたと考えており、「共犯者がいないか調べている」ところだという。テロ対策を率いるロンドン警視庁のマーク・ロウリー副本部長代行は、「先回りする調査報道記者」らに対し、身元の推測で先走りしないよう抑制を求めた。

ロウリー氏は、犯人は「国際的テロからアイデアを得た」との見方で捜査を進めていると説明したが、国籍などの詳細についてはコメントしないと述べた。また、警察の捜査は犯人の「動機、犯行の準備、協力者」に焦点を当てていると語った。

安全確保

議会は審議を中止し、議員や報道陣、議事堂の見学者たちは約5時間に渡って建物内に留め置かれた。

また、何百人もの人が議事堂から通りを隔てたウェストミンスター寺院に避難した。

23日には、上下院両院が通常の審議を再開する予定。

ロンドン警察とサディク・カーン市長は、今後は通常以上の数の武装・非武装警官が市内の警備にあたると発表した。

英国ではテロ脅威の水準について、攻撃の可能性が高いことを意味する「深刻」にしばらく維持されてきたが、メイ首相はこれが変更される見通しはないと述べた。

旅行者への影響

ウェストミンスター駅の入り口は閉鎖されており、乗換のみが可能。警察は以下の場所には行かないよう呼びかけている。議事堂前のパーラメント・スクエア、政府庁舎があるホワイトホール、ウェストミンスター橋、蘭べス橋、ビクトリア通りがブロードウェイとぶつかる場所までの地域。ビクトリア・エンバンクメントから地下鉄のエンバンクメント駅までの地域。

(英語記事 London attack: What we know so far

提供元:http://www.bbc.com/japanese/39361906

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