BBC News

2017年3月23日

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2014年4月に韓国南西部・珍島(チンド)沖で沈没した旅客船セウォル号(6825トン)の引き揚げ作業が進められるなか、23日には船体の一部が水面から姿を現した。

3年近く前の事故では304人が死亡。犠牲者の多くは修学旅行に参加していた高校生たちだった。

当局は船を引き揚げることで、港まで曳航する台を船の下に入れようとしている。船は2週間以内に港に到着する予定となっている。

珍島で取材するBBCのスティーブン・エバンズ記者は、韓国政府が遺族らの要請を受け入れ、過去に例があまり見られない困難な引き揚げ作業を開始したと述べた。

船内には9人の遺体が依然として残っているとみられ、遺族が船の引き揚げを求めていた。

ハー・ホンファンさんの16歳の娘も、事故で行方不明になったままだ。ハーさんはAFP通信に対し、「セウォル号を再び見た今の気持ちは言葉で言い表しようがない」と語った。ハーさんは引き揚げ作業を近くからボートの上で見た。

沈没事故が起きた背景については、違法な改造や定員以上の乗客、操縦していた乗組員の経験不足、緩い規制が絡み合った複合的な要因があったと指摘されている。セウォル号の船長は後に、殺人罪で有罪判決を受けた。

事故への当局の対応に不満を持った国民から怒りの声が上がり、朴槿恵(パク・クネ)前大統領への批判にもつながった。汚職疑惑が昨年秋に浮上した朴氏は、今月10日に憲法裁判所によって罷免が支持されたことから、失職した。

(英語記事 Sewol disaster ferry raised in South Korea after three years

提供元:http://www.bbc.com/japanese/39362319

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