BBC News

2017年3月24日

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米下院情報委員会のデビン・ヌネズ委員長(共和党)が、大統領選後のトランプ陣営から情報機関が得ていた傍受情報を、同委員会の民主党議員たちと共有するより先に、ホワイトハウスに報告していた問題で、ヌネズ氏は23日、民主党の非難を受けて謝罪した。共和党議員がロイター通信に明らかにした。

ヌネズ委員長(カリフォルニア州選出)は22日に、トランプ陣営の選挙後の通信内容を複数の情報機関が「たまたま収集」していたことを知らされたと明らかにした。ヌネズ氏は、だからといって「選挙前にオバマ政権がトランプ・タワーを盗聴していた」というドナルド・トランプ大統領の主張を裏付けるものではないと強調した。

しかしトランプ氏は同日、自分の主張の正当性が裏付けられたような気が「いささかする」と歓迎し、「見つけた内容が見つかってありがたい」と記者団の質問に答えた。

複数の米情報機関は定期的かつ合法的に、外国人の通信内容を監視する。その際に、米国人の通信内容も一緒に傍受されることがある。誰の通信か通常は名指しされないが、情報の内容によっては誰の通信か特定されることもある。

ヌネズ委員長が与党の情報委員長として得た情報を、民主党委員と共有する前にホワイトハウスに知らせたことが判明し、民主党側は激怒。情報委員会と連邦捜査局(FBI)が、ロシアの選挙介入とトランプ陣営の関与を調べている状況なだけに、これでトランプ政権に対する公平中立な調査ができるのかと、委員長を強く批判した。

アダム・シフ筆頭委員は、「このような形で信頼できる調査は実施できない」と批判。ジャッキー・スペイアー委員(民主党)も、「(ヌネズ氏が)委員長として続投するに足りると我々が安心できるかどうか、今後数日の間に判断することになる」と、ヌネズ氏の委員長としての適性を問いただした。

民主党からの批判を受け、ヌネズ委員長は非公開の場で、民主党の委員たちに謝罪。委員を務める共和党議員はロイター通信に対して、委員長が「情報を野党を共有する前に、情報の内容を発表し(ホワイトハウスに)伝えたことについて、野党に謝罪した」と話した。「この問題で協力していくと約束した」という。

情報機関から説明された傍受内容を公表したことについて、ヌネズ委員長は「気になる内容だった」からと理由を説明。「自分なりにことの是非を判断した」、「正しい判断をする時もあるし、間違う時もある」と述べていた。

さらに委員長は、自分が見た傍受内容は、トランプ陣営とロシア政府との関係に関するFBI捜査とは無関係だと強調した。

ヌネズ氏は、問題の情報を誰から知らされたのかは明らかにしていない。ホワイトハウスそのものではないかとの記者団の質問には「情報源は絶対に明かさない」と答えている。

トランプ陣営とロシア政府との関係については、FBIのジェイムズ・コーミー長官が20日の下院情報委で、捜査していると初めて正式に認めたばかり。

シフ委員は22日、MSNBCに対してトランプ陣営とロシアのつながりをめぐり「状況証拠ではなく、捜査にきわめて値する」証拠があるようだと話している。

(英語記事 Devin Nunes apologises to Democrats for surveillance briefing

提供元:http://www.bbc.com/japanese/39377519

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