BBC News

2017年3月24日

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ロンドン中心部の英議会議事堂周辺で22日に起きた襲撃事件で、犯人に刃物で刺され死亡したキース・パーマー巡査が襲われる45分前に、観光客の求めに応じて一緒に写真に写っていたことが分かった。

写真は、米国人観光客のステイシー・マーティンさんが議事堂を背景に自撮り(セルフィー)したもの。

米南部フロリダ州に住むマーティンさんは米ABCテレビの取材に対し、「ロンドンを訪れるのは初めてで、彼の帽子を見て、帽子を被った姿の写真を撮らなくちゃと思った」と語った。

「彼の前に行って、『写真を撮ってもいいですか』と聞いたんです。すると彼は『問題ないですよ』と答えてくれた。とても親切でした」

それから1時間もたたないころ、タクシーに乗っていたマーティンさんは発砲があったと知った。ヘリコプターや緊急車両を目にした。

マーティンさんは、死亡確認後に公表されたパーマー巡査の顔写真を見て、一緒に写真を撮らせてくれた警官だと分かったという。

生前の最後の写真だろうと思い、パーマー巡査の遺族に渡す「義務」を感じたとマーティンさんは話す。「あの彼の姿を家族にちゃんと渡さなくてはと思ったんです」

パーマー巡査の遺族は文書で、巡査は「素晴らしい父親また夫」としていつまでも記憶されるとコメントした。

巡査はロンドン近郊を拠点とするプロサッカークラブ「チャールトン・アスレティック」のサポーターで、本拠地のシーズンチケットを持っていた。

襲撃では巡査のほか、犯人が運転する車にはねられた40代の教師、アイシャ・フレードさんと米国人観光客カート・コクランさん(54)が22日に死亡したほか、生命維持装置で呼吸を続けていたロンドン南部出身レズリー・ローズさん(75)が装置から外された後、23日夜に死亡した。

ロンドン警視庁によると、負傷者は50人に上り、2人が重体。31人が病院で手当てを受けた。

襲撃犯のハリド・マスード容疑者(52)は、ケント州ダートフォード出身で、生まれた時の名前は「エイドリアン・ラッセル・エルムス」だったことが分かった。その2年後に母親の結婚に伴い姓が「エルムス」から「アジャオ」に変わったという。複数の偽名を使い、警察に認識されていた。

事件に関連して警察がロンドンとバーミンガムで行った家宅捜索で、23日までに女性3人と男性5人が逮捕されたのに加え、警察は24日朝までに「重要な」容疑者をさらに2人、イングランド中部と北西部で逮捕したと発表した。

英議会のドミニク・グリーブ情報・安全保障委員会委員長はBBCのラジオ番組で、マスード容疑者が「ウェストミンスター橋に来る前に犯行を阻止できた」という証拠は現時点では得られていない、と語った。

アンバー・ラッド内相とロンドンのサディク・カーン市長は市の中心部にあるトラファルガー広場で23日夕に行われた追悼集会に出席した。

(英語記事 London attack: 'Final' photo of killed PC Keith Palmer emerges

提供元:http://www.bbc.com/japanese/39377763

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