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2017年3月31日

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ドナルド・トランプ米大統領の国家安全保障担当補佐官だったマイケル・フリン氏が、ロシアによる大統領選介入疑惑をめぐる上院公聴会で証言するにあたり、免責の保証を求めていると米メディアが報道した。フリン氏は、政権発足前に駐米ロシア大使と制裁解除などについて協議した問題で、2月に解任された

フリン氏の弁護人、ロバート・ケルナー氏は30日、「フリン将軍には語るべき内容があり、状況が許すならば、語りたいと希望している」ものの、「不当な訴追」から身を守らなくてはならないと文書で説明。

ロシア政府がトランプ氏の当選を支援したかどうか調査する上下両院の情報委員会公聴会が、フリン氏とどのようなやりとりをしているかは、弁護士は明らかにしなかったものの、報道機関が「根拠なしに指を差し、反逆罪だなどととんでもない主張を展開し、悪質なあてこすり」を重ねていると、フリン氏に関する報道内容を批判した。

ケルナー弁護士は、「弁護人の助言を受けている分別ある人間ならば、このように極めて政治的な魔女狩りの状況で、不当な訴追に対する保証がないまま証言しようなどと、思うはずがない」と表明した。

フリン氏が、刑事免責を求めているという米紙ウォールストリート・ジャーナルの報道については、直接言及しなかった。

これに先立ち上院情報委員会は同日、ロシアの介入疑惑に関する公聴会を開始。マーク・ワーナー副委員長(民主、バージニア州)は、クレムリンによる選挙介入は「ステロイドで増強したプロパガンダ」だったと批判した。

民主党筆頭委員のワーナー副委員長は、ロシア政府が米大統領選を「ハイジャック」しようとしたと言明。選挙の勝敗に大きな影響を与えるウィスコンシン、ミシガン、ペンシルベニアなどの各州の有権者に対して偽ニュースなどの誤情報を流すため、高度な技術を使った可能性があると指摘した。

リチャード・バー委員長(共和、ノースカロライナ州)も、「われわれ全員が、高度で有能な敵に狙われている」と警告した。

バー委員長はさらに、フリン氏から聞き取りをするかどうか「会話」が行われていると認めたが、公聴会出席はまだ決まっていないという。

トランプ政権は、陣営幹部が大統領選中にロシア当局者と協力し合っていたという批判を、ぬぐえずにいる。

一方でトランプ氏自身は繰り返し、指摘を「偽ニュース」と一蹴してきた。ロシア政府も、馬鹿げた主張だとまともに取り合っていない。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は30日にも、北西部アルハンゲリスクで開かれた「北極フォーラム」の場で、米国の一部による指摘を「ナンセンス」で「無責任」だと批判した。

退役陸軍中将のフリン氏は、トランプ政権発足前にセルゲイ・キスリャク大使と、対ロ制裁解除について協議したことを当初は否定していた。しかし大使との電話会談の内容が明らかになった上に、マイク・ペンス副大統領など政権関係者をミスリードしていたことやロシアに脅迫される危険があることについて、司法省がホワイトハウスに警告していたと明らかになったため、辞任に追い込まれた。

昨年夏の共和党全国党大会で登壇したフリン氏は、民主党候補だったヒラリー・クリントン氏の私用メールサーバー使用を取り上げ、「牢屋に閉じ込めろ!」と会場を煽り、シュプレヒコールを先導していた。

昨年9月にはテレビの取材に対して、クリントン氏の側近数人が刑事免責を与えられたのは、受け入れがたいことだと批判。

NBCニュースに対してフリン氏は、「刑事免責を与えられるとはつまり、おそらく罪を犯したということだろう」と話していた。

(英語記事 Fired Trump aide Michael Flynn 'wants immunity' to testify

提供元:http://www.bbc.com/japanese/39451668

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