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2017年4月6日

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中西 享 (なかにし・とおる)

経済ジャーナリスト

1948年岡山県生まれ。72年共同通信社に入社。88年から91年までニューヨーク特派員、経済分野を取材し、編集委員を経て2010年に退社。現在は経済ジャーナリスト。著書は「ジャパンマネーの奔流―ニューヨーク・東京・ロンドンの24時間」(1987年、ダイヤモンド社)、「日本買い 外資は何を狙っているか」(2005年、PHP研究所)など。

 ハワイ州観光局によると、全世界から年間約900万人が訪問する最大級のリゾート地。日本人の行きたい海外のリゾート地としては根強い人気があり、1989年当時は年間200万人以上の日本人が訪れていた。過去数年は2014年では150万人を超えていたが、その後は微減か横ばいで昨年は149万人にとどまっていた。ハワイ州にとって日本人観光客は重要なマーケットとなっているため、回復策が課題になっている。

日本市場で増枠、増便を希望

 エアアジアXの2015年の業績は、110億円の経常赤字を計上したが、16年の売上高は対前年比で30%伸ばして、約63億円の営業利益を確保、利用者数も30%増の195万人になるなど、業績は黒字に転換し好調に推移した。収支が好転した理由についてイスマイル氏は「路線網を伸ばすことができた上に、人件費以外のコストを見直して削減できたからだ」と指摘、17年の見通しは「旅客需要は旺盛で、この利益水準を維持できる」と自信を示した。

 日本関連では「日本は大きな市場なので、LCCとしては今後大いに期待できる。現在就航させている空港以外では、沖縄、福岡、名古屋が魅力的だ。空港の発着枠としては東京が大きなマーケットなので、羽田空港が一番ほしい、その次は成田空港だ。札幌についてはもっと市場を開拓して、若者を取り込みたい。現在日本に就航している路線には、追加料金を払えば座席がフラットになるタイプも導入しており、リラックスした飛行を楽しむことができる」と日本市場での路線拡大に強い意欲をみせた。

 米国のトランプ政権が反イスラム政策を取り続けていることには「マレーシアは中東諸国ではないので影響はない。エアアジアXの乗客の80%は日本人なので何も心配はしていない」と指摘した。

 エアアジアXは、現在、羽田―クアラルンプール(毎日)、関西―クアラルンプール(週10便)、新千歳―クアラルンプール(週4便)を就航させ、昨年の乗客数は約195万人。親会社のエアアジア・グループ(本社クアラルンプール、トニー・フェルナンデスCEO)は、アジア、オーストラリアを中心に27カ国、120都市に就航、アジア圏に路線を拡大している。エアバスのA330、A320など200機以上を保有しているアジア最大のLCC。

  
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