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2017年4月4日

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ドナルド・トランプ米大統領が連邦最高裁判所の判事に指名したニール・ゴーサッチ連邦高裁判事の承認をめぐり、野党・民主党は上院本会議で議事妨害によって承認を阻止できるだけの票数を固めた。

3日までに民主党の上院議員4人が指名反対に回ったことで、フィリバスター(議事妨害)成功に必要な41票が集まった。

これを受けて共和党は、承認強行のために規則を変更するという「最終兵器」、いわゆる「核のオプション」に頼る可能性がある。

上院司法委員会は3日、ゴーサッチ氏の指名を11対9で承認した。

本会議での採決は今週7日に行われる見通し。

指名をめぐる攻防の結果、連邦議会で与野党の対決姿勢がさらに強まる可能性がある。

民主党議員の多くは、ゴーサッチ氏が企業の支持を得ようと企業寄りの判断を下す傾向が強すぎると主張し、指名に反対している。

上院の議席は共和党52議席、民主党48議席。共和党が多数派を占めるものの、議事妨害に対抗する審議打ち切りには60票が必要。

ただし、規則を変更すれば、60票未満で強行採決が可能になる。

3日の司法委公聴会でダイアン・ファインスタイン上院議員(民主、カリフォルニア州選出)は、解雇されたトラック運転手や自閉症の子供をめぐる裁判でゴーサッチ氏が下した判決を取り上げ、批判した。

ファインスタイン議員は、2009年に極寒で大型トラックのブレーキが凍結し、寒さから体の感覚を失いかけた運転手がトラックを置き去りにしたからと解雇された件を取り上げ、運転手が起こした訴訟でゴーサッチ氏が運送会社の主張を認める判決を下したと指摘した。

同議員はさらに、ゴーサッチ氏がジョージ・W・ブッシュ政権時の司法省で、いわゆる「強化尋問技術」をめぐる議論を担当していた経歴を問題視した。

しかし、議事妨害をめぐる規則について共和党幹部のリンジー・グレアム上院議員(サウスカロライナ州選出)は、「どうしても必要なら規則を変える。どうやら、そうするしかないようだ」と語った。

保守派のアントニン・スカリア最高裁判事が昨年2月に急死したことを受けて、当時のバラク・オバマ大統領はメリック・ガーランド控訴裁判事を指名したものの、共和党は承認手続きの開始を拒否した。民主党が共和党の対応に強い不快感を抱き続けていることも、ゴーサッチ氏承認をめぐる対立の背景となっている。

ゴーサッチ氏が承認された場合、米国で最終的な司法判断を下す連邦最高裁(定員9人)で保守派が多数を回復することになる。

(英語記事 Trump Supreme Court pick Neil Gorsuch faces Senate showdown

提供元:http://www.bbc.com/japanese/39487537

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