BBC News

2017年4月7日

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ドナルド・トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は6日、米南部フロリダ州パームビーチで2日間にわたる初の首脳会談を開始した。

両首脳は6日夜(日本時間7日早朝)にトランプ大統領の別荘「マール・ア・ラーゴ」で夕食を取りながら会談。トランプ氏は、両氏の間に「友情が生まれた」と語った。

会談では、米国が北朝鮮の核・ミサイル開発問題で中国の一層の協力を求める一方で、中国は「一つの中国」政策への支持をあらためて米国に求める見通し。

トランプ氏は首脳会談が「非常に難しいものになる」と述べていた。

昨年の大統領選でトランプ氏は、中国が経済面で米国を「レイプ」していると非難。中国との巨額の貿易赤字や雇用消滅はこれ以上容認できないと語っていた。

しかし、習氏の彭麗媛夫人やトランプ氏のメラニア夫人も交えた夕食会は終始、和やかな雰囲気だった。

首脳会談は7日のワーキングランチで、日程を終える予定。

両氏が「マール・ア・ラーゴ」でゴルフに興じることはなさそうだ。トランプ氏はゴルフ愛好家だが、習氏は中国国内の汚職撲滅の一環としてゴルフ場の取り締まりを実施している。

押しの強いことで知られるニューヨークの不動産王トランプ氏と、共産党の組織を上り詰めた穏やかな物腰の習氏は意気投合するのかどうか、2人の身振り素振りから読み取ろうと、一挙手一投足が注目されている。

BBCのキャリー・グレイシー中国編集長は、2人の最初の握手から、予測しがたい力関係のやりとりが始まるだろうとみている。

今年11月に共産党大会を控えるなか、気まぐれなトランプ氏が外交儀礼を無視することで習氏を気まずい状況に置くことを、中国政府関係者は恐れているという。

ある中国政府幹部はロイター通信に対し、「習主席が面目を失わないことが中国にとって最優先課題だ」と語った。

トランプ氏を大統領選で支持したブルーカラー労働者は、選挙中のトランプ氏の中国叩きが自分たちの具体的な利益につながることを期待している。

パームビーチで取材するBBCのディードレ・フィネティ記者によると、首脳会談の会場近くで中国の南シナ海政策に対する抗議デモが行われた。

トランプ氏は選挙運動中に、中国を為替操作国に指定し中国からの輸入品に懲罰的な関税を課すと述べていたが、現時点で行動には移していない。

最も緊急度の高い課題の一つには、北朝鮮の核開発問題がある。北朝鮮は5日にミサイルを日本海に向けて発射させている。

北朝鮮は米国本土の西海岸に到達可能な大陸間弾頭ミサイルの開発を目指している。

トランプ氏は習氏に対し、中国が北朝鮮を金融システムから締め出すことで核開発を諦めさせるよう求める見通し。

トランプ氏は2日付の英紙フィナンシャル・タイムズとのインタビューで、米国が単独で行動を起こす準備があるとし、「もし中国が北朝鮮問題を解決しないのなら、我々がする」と述べた。

ホワイトハウスの幹部は、北朝鮮がトランプ・習関係の行方を占う重要な課題になるとの見方を示した。

この幹部は、「残された時間は非常に、非常に速く、なくなりつつある」と釘を刺した上で、「全ての選択肢が検討に上っている」と語った。

中国は北朝鮮によるミサイル発射を非難しているものの、北朝鮮を疎外することには慎重な態度を取っている。北朝鮮で体制が崩壊すれば、難民危機や、中国の国境の目前に米軍が対峙する状況につながる可能性があるためだ。

習氏は、中国が分離した省とみなす台湾をめぐって、武器売却をしないようトランプ氏に求める見通し。

トランプ氏は昨年12月に台湾の蔡英文総統との電話会談に応じ、中国からの激しい反発をまねいた。

しかし、今年2月には習主席との電話会談で中国の「一つの中国」政策への支持を表明している。

気候変動をめぐっては、トランプ氏は以前、中国による作り話だと述べたことがある。首脳会談では、南シナ海で中国が建造する人口島について言及される可能性もある。

(英語記事 Trump welcomes 'friend' China's Xi for talks

提供元:http://www.bbc.com/japanese/39524244

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