シリーズ「東芝メモリを買ってほしいところ、買ってほしくないところ」

2017年4月13日

»著者プロフィール
閉じる

湯之上隆 (ゆのがみ・たかし)

微細加工研究所所長

1961年生まれ。静岡県出身。京都大学大学院(修士課程原子核工学専攻)を修了後、日立製作所に入社。以後16年にわたり、中央研究所、半導体事業部、デバイス開発センタ、エルピーダメモリ(出向)、半導体先端テクノロジーズ(出向)にて、半導体の微細加工技術開発に従事。2000年に京都大学より工学博士授与。現在、半導体産業と電機産業のコンサルタントおよびジャーナリスト。微細加工研究所所長。著書に『日本型モノづくりの敗北 零戦・半導体・テレビ』(文春新書)など。

IoTの普及とビッグデータの急拡大

 2015年、IoTは単なるブームだった。ところが、2016年になって、IoTは本格的に普及し始めた。調査会社のIHSテクノロジーは、2015年に242億個だったネットデバイスは、2020年に530億個になると予測している(図3)。

 ネットデバイスの内訳としては、規模が大きい順に、家電やホームエレクトロニクス等のコンシューマ(65億個)、エネルギー、建物、オートメーションなどの産業(50億個強)、個人や企業向け通信機器(50億個)、PCやサーバーなどのコンピュータ(20億個強)となっている。
一方、現在規模は小さいが、成長率が高いものとして、自動運転の時代を迎える自動車、モニタや計測機器が飛躍的に増える医療などが挙げられる。

 そしてこれらが一斉にネットに繋がり始めた結果、人類が生み出すデジタルデータ量が爆発的にその規模を増大させている(図4)。

 2000年に6.2EB(エクサバイト、10の18乗)だったデータ量は、2011年に1.8ZB(ゼータバイト、10の21乗)となり、東京オリンピックが開催される2020年には44ZBになると予測されている。2000年以降、データ量のグラフの急激な立ち上がりには、驚くばかりだ。そしてこのビッグデータの規模の加速度的な増大は今後も続くのである。

関連記事

  • PR
  • 新着記事

    »もっと見る