BBC News

2017年4月11日

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北朝鮮の外務省は10日、米国が原子力空母カール・ビンソンを中心とする第1空母打撃群を朝鮮半島近くに派遣したことを受けて、「強力な武力」によって自らを防衛すると述べ、激しく非難した。

国営朝鮮中央通信(KCNA)は外務省の声明として、打撃群の派遣は「向こう見ずな侵略に向けた行為」が「深刻な状況に達した」ことを示すと述べた。

米太平洋軍は、今回の空母派遣は朝鮮半島周辺で即時に対応できる態勢を維持するためだと説明した。

ドナルド・トランプ米大統領は、北朝鮮の核の脅威に対して米国が単独で行動する準備があると表明している。

第1空母打撃群には、空母のほか、誘導ミサイル駆逐艦や誘導ミサイル巡洋艦が含まれる。打撃群は当初、寄港先のシンガポールを出てオーストラリアに向かう予定だったが、朝鮮半島近海に向かうことになった。朝鮮半島周辺では韓国海軍と軍事演習を行ったばかり。

北朝鮮外務省は声明で、「米国の不埒(ふらち)な行為によって引き起こされる破滅的帰結の責任は、すべて米国にある」と非難。さらに、「米国が望むいかなる戦争の形態にも、我々は対応する用意がある」と表明した。

声明はまた、米空母の派遣によって、北朝鮮が自らの防衛のため、また先制攻撃のために核兵器の開発を進めたのは正しかったと証明されたと述べた。

「強力な措置」

中国の武大偉・朝鮮半島問題特別代表は10日、韓国を訪れ、尹炳世(ユン・ビョンセ)外相や金烘均(キム・ホンギュン)朝鮮半島平和交渉本部長と会談した。

韓国政府関係者は記者団に対し、北朝鮮が核実験やミサイル発射試験をさらに実施した場合には、「強力な措置」を取ることで中韓が一致したと明らかにした。

北朝鮮経済にとって生命線の中国は、実質的な制裁とされる北朝鮮産の石炭の輸入禁止を今年2月に行うなど、すでに経済制裁を実施している。

一方、韓国の聯合ニュースによると、韓国と米国、日本は北朝鮮への対応について協議する場を今月末までに設ける予定。

北朝鮮はこれまで核実験を複数回行っている。専門家らは、北朝鮮が米国の本土に到達できる核弾頭の開発を進めるなか、核実験が近く再び実施される可能性があると考えている。

国連安保理決議に違反する形で、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を強行する可能性もうかがえる。

北朝鮮は、米国と韓国の合同軍事演習が北朝鮮侵攻の準備だとして、挑発行為だと主張している。

(英語記事 North Korea lashes out at US Navy strike group move

提供元:http://www.bbc.com/japanese/39562207

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