BBC News

2017年4月12日

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米ユナイテッド航空が乗客を強引に引きずりおろした問題で、最高経営責任者(CEO)は11日、「本当に恐ろしい」事態だったと謝罪した。同社の持ち株会社の株価は同日、最大で4%ほど一時急落した。

オスカー・ムニョスCEOは、「今回の事態に心から謝罪します」、「皆さんと同様、このフライトで起きたことに私も引き続き動揺しています。無理やり降機させられた乗客と、乗っていたすべての乗客の皆さんに深く謝罪します。このような不当な扱いは、誰も受けてはなりません」と声明文で述べ、「私たちは全面的に責任をとり、問題をただすために取り組みます」、「二度と起きないように、壊れているものを直す」つもりだと表明した。

ユナイテッド航空の持ち株会社、ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングスの株価は一時、資産価値10億ドルにあたる4%急落。後に回復し、終値は前日比1%安で取り引きを終えた。

被害にあった男性乗客は、ケンタッキー州エリザベスタウン在住のデイビッド・ダオ医師と判明。引きずり出される際に口から血を流していた同医師は、シカゴの病院で治療中という。

ダオ医師の家族は「あふれんばかりの祈りや気遣いや支援にとても感謝しています。そのことを世界中に知ってもらいたい」とコメントを発表した。家族としては現時点では、ダオ医師の治療に専念しており、退院するまではこれ以上のコメント発表を控えるつもりだという。

機内で隣に座っていた男性はBBCラジオに対して、ダオ医師はベトナム出身だと話した。

ジョナサン・ゲリン広報担当が米紙USAトゥデーに話したところによると、9日夜のシカゴ発ケンタッキー州ルイビル行の3411便は、満員状態だった。翌日にルイビルで勤務する必要があった社員4人を搭乗させるため、4人分の客席を確保しようとしたのだという。

ユナイテッド航空は当初、ツイッターの公式アカウントなどで、定員超過のオーバーブッキング状態だったと説明していた。

航空会社に選ばれた3人は降機に同意したが、目撃者のツイートによると、ダオ医師は翌日病院で診察する必要があるためこれを拒否した。

いったん引きずり出されたあと、混乱した様子で、口から血を流しながら機内に走り戻ってきた同医師が、「いいから殺せ」と言う様子のビデオも、インターネットに投稿された。

問題発覚を受けてムニョスCEOは10日にはいったん謝罪したものの、社内メールで男性が「騒いでけんか腰だった」、乗務員は「定められた手続きに沿って行動し」、「顧客をフライトから降りさせるには、シカゴ航空治安当局の係官を呼ぶしか、残された選択肢はなかった」などと書いていたことが発覚し、さらに批判されていた。

同航空やCEOの対応については、ホワイトハウスのショーン・スパイサー報道官も定例会見で「気になる」事態だと言及した。

(英語記事 United Airlines CEO sorry for 'horrific' passenger removal

提供元:http://www.bbc.com/japanese/39574595

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