BBC News

2017年4月13日

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中国の税関当局が今年2月にマンモスの牙100本以上を押収をしていたことが、13日までに分かった。重さは合計で1トン以上だという。

国営メディアによると、同国北東部の黒竜江省蘿北の出入国検査場で、マンモスの牙のほか、毛サイの牙の一部37個、1トン以上のヒスイが、トラックを改造して作られた隠しスペースに入っているのを税関当局者が発見した。

当局者によると、押収されたマンモスの牙で最も長いものは1.6メートル以上あるという。

マンモスの牙の取引を禁止する国際条約はないが、当局者は税関申告がされていなかったと説明した。トラックの運転手は大豆の運送だと申告していたが、臨検が始まると逃げ出したという。運転手ともう1人がその後逮捕された。

ロシア北部ツンドラ地域の凍土で見つかるマンモスの牙の取引が、ロシアと中国の間で活発になっている。地球温暖化のため、凍土の中で何千年も保存されてきた牙が簡単に取り出せるようになったと専門家たちは言う。

英ケント大学で環境保全と応用資源経済学を教えるダグラス・マクミラン教授によると、ツンドラ地域の永久凍土の中には、約1千万体のマンモスがあると推計されるという。

マンモスは既に絶滅しているものの、牙の取引を禁止すべきなのではないかと考える専門家もいる。マンモスの牙がゾウのものだとして取引されることも多く、結果として象牙の需要を刺激しているというのがその理由だ。

世界で最も象牙の需要がある中国では、販売される象牙の約半分以上がマンモスの牙だと言われる。

マンモスは推定約1万500年前に絶滅。科学者らは人間の狩猟や環境の変化が絶滅の一因だとみている。

中国は2017年末までに象牙の取引や加工を全面的に禁止する方針を発表している。

(英語記事 Mammoth tusk haul seized by Chinese customs

提供元:http://www.bbc.com/japanese/39586073

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