WEDGE REPORT

2017年4月21日

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“女性版トランプ”の公約

 フランスの大統領選は第1回投票が23日に、上位2人よる決選投票が5月7日に予定されており、最終的には敗北が予想されているものの、ルペン党首が決選投票に進むのは確実視されている。
 
ルペン党首は「反イスラム」「反移民」を掲げ、その主張が米国のトランプ大統領と重なる部分が多いため、“女トランプ”とも呼ばれている。同党首は数日前にも移民の多いマルセイユで演説し、イスラム過激主義を「社会の猛毒」と非難。「イスラム教徒がフランスに巨大な不法移民地区を築こうとしている」と批判し、「大統領になれば、移民を停止する」と宣言した。

 これに対して集まった聴衆は「フランスはわれわれの故国だ」と唱和してみせ、さながらトランプ氏の選挙運動を彷彿させるような雰囲気を醸し出している。社会に不安を与えた今回のテロがイスラムに厳しい同党首を有利にするのは確実だろう。

 英国では6月、ドイツでも9月に総選挙が予定されており、ここでも移民問題が焦点になるのは必至。反移民派が勢力を増せば、ISの思うツボにはまりかねない。

  
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