BBC News

2017年4月28日

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ロンドンの英議会議事堂近くで27日、複数の刃物を所持していた27歳男性が現場で警官に取り押さえられ、テロ関連の疑いで逮捕された。近くにいた目撃者は、大きいパン切りナイフを含む刃物2本が地面に落ちているのを見たと話している。

ロンドン警視庁によると、負傷者は出ていない。容疑者はロンドン南部の警察署で勾留されているという。

現場に居合わせたフランス人観光客は、容疑者が「とても落ち着いている」様子だったと話している。別の目撃者は、容疑者は叫んだり暴れたりしていなかったと言う。

警察は、「攻撃用の武器を所持し、テロ行為を委託・準備・教唆した疑いで容疑者を逮捕した。所持していた刃物を欧州した」と文書で発表。「対テロ司令本部が捜査を続けており、この逮捕の結果、現在把握されている喫緊のテロの脅威はない」と述べた。

男が逮捕されたのは、首相官邸のあるダウニング街から数メートル先だった。テリーザ・メイ首相はこの日、総選挙に向けてイングランド北部を遊説中で不在だった。

逮捕を受けて首相は、「この国の警察と情報治安当局が常に警戒態勢にあり、私たちの安全を守ろうとしていることの表れだと思う」とコメントした。

BBCのジューン・ケリー国内担当編集委員は、「スコットランドヤード(ロンドン警視庁)の対テロ作司令部による継続的な捜査の一環として、容疑者は拘束されたようだ。ホワイトホール(議事堂周辺の官庁街)を移動する男を、諜報内容をもとに確保し、所持品を調べた後に逮捕した」と説明している。

容疑者はロンドン在住で英国の旅券を所持しているが、出身は英国外だという情報もある。警察は関連する住所の捜索を進めている。

逮捕を目撃したヘレン・チャンドラー=ワイルドさんは、「地面に複数のナイフと茶色のバックパックがあった」とBBCラジオに話した。周りの通行人にこれといった動揺はなく、「意外なほどまったく誰も怖がっていなかった」と言う。

BBCのマリオ・カッチョットロ記者は、現場で警察の鑑識課員2人がナイフや紙かティシュ―に見える遺留品を回収していたと話す。地面に置かれた茶色いリュックサックについては、やや慎重に開いていたという。一部始終を撮影しているのは鑑識課員だけでなく、観光客も同様だったと記者は話している。

<解説> フランク・ガードナー治安担当編集委員

ロンドン警視庁とMI5(情報局保安部)がどうやら、情報をもとに作戦を成功させたようだ。

容疑者の意図が具体的に何だったのかは不明だ。しかし議事堂と政府中枢の近くでナイフ2本を持っていたところを逮捕されたため、ロンドン警視庁の対テロ司令本部「SO15」の管轄となった。

現時点では、他の国内捜査当局が関わっている様子はない。

官庁街ホワイトホール周辺では、3月22日にハリド・マスード容疑者が警官1人を含む5人を殺害して以来、通常以上の警備態勢が敷かれている。

それと分かる武装警官が警備しているほか、複数人の武装警官が定期的に巡回パトロールを繰り返し、攻撃に備えている。

(英語記事 Terror arrest near Houses of Parliament

提供元:http://www.bbc.com/japanese/39741625

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