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2017年5月8日

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世界的指揮者のグスターボ・ドゥダメル氏(36)は、母国ベネズエラで数週間続く暴力的な反政府デモを受けて、ベネズエラ政府に対し「国民の声を聞いてもらいたい」と訴えた。

カラカスの集会で18歳の音楽家が殺害された事態を受けて、ドゥダメル氏はフェイスブックで5日、「私は声を上げる」と題して「流血を正当化するものなど何もない」、「もうたくさんだ」と強い調子で、スペイン語と英語の両方で書いた。

4月上旬に反政府デモが始まって以来、30人以上が死亡し、負傷者や逮捕者の数は数百人に達している。

一連のデモは、野党多数の国会権限を最高裁判所が剥奪しようとしたのを機に、激化した。

ベネズエラは、石油の輸出価格下落による歳入減から、深刻な食糧難と生活必需品不足に陥っている。インフレ率は今年、700%に達すると予測されている。

ドゥダメル氏はロサンゼルス・フィルハーモニックの音楽監督で、ベネズエラの有名な音楽教育制度エル・システマのスターのひとり。

今もシモン・ボリバル国立交響楽団の音楽監督を務めるドゥダメル氏は、ベネズエラ政府を十分に批判していないと、非難されることもあった。

しかし5月3日にエル・システマの一員だった18歳の音楽家の死を受けて、意見を表明するに至った。

「私は声を上げる」という題でドゥダメル氏は、「耐え難い危機に押しつぶされ息ができずにもがき苦しむ人たちの公正な叫びを、これ以上無視してはならない」と書いた。

ドゥダメル氏はさらに、「いかなるイデオロギーだろうと、公共の福祉に勝るものはない」、「政治は良心をよりどころに、憲法を最大限尊重して行わなければならない」と訴え、ニコラス・マドゥロ大統領に、「ベネズエラ国民の声を聞き」「反対意見を表明し、互いを尊重し、寛容に、対話を自由に行える」制度を作るよう強く求めた。

若者たちはカラカスで4日、石や火炎瓶を投げ、警察はゴム弾と放水砲で対抗した。

AFP通信が伝えた検察庁発表によると、学生指導者も北部アンソアテギ州で会議中に射殺された。この学生射殺がデモに関連するかは不明。

政府は、路上で騒ぎを起こす権利は絶対的なものではないとデモ参加者に警告している。

ネスター・ レべロル司法相兼内務相は、高速道路の封鎖は禁錮8年の刑に相当すると警告した。

ウゴ・チャベス氏は、幅広い社会福祉制度を導入し人気があったが、評価は両極端に分かれた。2013年に死去し、マドゥロ大統領が後任となった。

ベネズエラでは2018年末に大統領選が予定されている。

(英語記事 Venezuela's star conductor Dudamel says 'enough' of violence

提供元:http://www.bbc.com/japanese/39840898

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