BBC News

2017年5月22日

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北朝鮮は22日、前日に行った中距離弾道ミサイルの発射実験が成功したと発表した。

国営の朝鮮中央通信は、軍事作戦に今回のミサイルを使用する準備が整ったと述べた。

ホワイトハウスは今回のミサイルについて、北朝鮮が過去3回の発射実験で使用したミサイルよりも飛距離が短いとの見方を示した。

北朝鮮は今月15日、14日朝に大型の核弾頭が搭載できる新型ロケットの発射実験に成功したと発表している。

国連安全保障理事会は15日に報道声明を発表し、「北朝鮮が具体的な行動を通じ、非核化に向けた誠実な約束をただちに示すこと」が重要だと強調した。

安保理は日米韓の要請を受けて、23日に非公式の会合を開く予定。

「向こう見ず」で「不穏」

朝鮮中央通信は、21日の発射実験に立ち会った金正恩・朝鮮労働党委員長が「この兵器システムの実戦への配備を承認した」と伝えた。

これに先立ち、韓国の外務省が発射実験は「向こう見ずで無責任」だと非難したほか、米国のレックス・ティラーソン国務長官は「残念」で「不穏な」行動だと述べた。

韓国の合同参謀本部によると、21日に発射されたミサイルは日本海に向けられ、約560キロ飛んだ。前週の発射実験での飛距離は約700キロ。

日本の通信社は直近2回のミサイルが日本海に落ちたものとみられると伝えている。

菅義偉官房長官は21日夕に行った緊急記者会見で、北朝鮮に対して「厳重に抗議した」と述べた。

北朝鮮は国連安保理の決議に違反する形で核とミサイル両方の開発を進めており、核実験は過去に5回実施している。

韓国によると、北朝鮮は今回の発射実験を西部の北倉(プクチャン)で行った。先月、同地で実施された発射実験では、ミサイルは発射間もなく爆発した。

北朝鮮の国営メディアは21日、米国を「攻撃可能な武器」を今後も発射し続けると述べた。

米国は今月初めに、地上配備型迎撃システム「終末高高度防衛(THAAD)」が使用可能になったと発表している。

THAADは北朝鮮が発射したミサイルを迎撃するために配備されたが、完全な運用が始まるにはまだ数カ月かかる見通し。北朝鮮の同盟国である中国はTHAADの配備を非難している。

しかし、今回の発射実験に対応するためにはTHAADは使用されていないもよう。

今月10日に就任した韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、21日の発射実験を受けて緊急の国家安全保障会議を開催した。新大統領は従来、北朝鮮との対話重視姿勢を示してきた。

(英語記事 North Korea confirms 'successful' new ballistic missile test

提供元:http://www.bbc.com/japanese/39996028

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