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2017年5月22日

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ミシェル・ロバーツ・ヘルス担当編集長BBCニュースオンライン

人が良く寝ると美しくなるのは本当だと、スウェーデンのカロリンスカ研究所でこのほど実施された研究で示された。睡眠不足の人は他人の目にも魅力が減じるという。

研究者たちによる睡眠の実験では、睡眠不足が数夜続くだけで人は「はるかに」醜くなると明らかになった。

さらに研究では、「パンダ」のような目のくまと膨れ上がったまぶたを見ると、周りの人は交流意欲が失せることすらあると述べている。

人は疲れた顔をしたとき、より不健康で近づきにくいと他人から評価された。

実験

研究者たちは大学生の男女合わせて25人に睡眠実験の実験台になるよう依頼。

参加者たちは参加費用をもらい、器具を自宅に持ち帰った。器具は参加者の夜間の身体の動きを測るもので、ごまかしていないか、寝てはいけない時に寝ていなかったかを確認する。

参加者は2晩連続で十分な睡眠を取るよう求められた。

また1週間後に2晩連続で4時間しか睡眠を取らないように制限した。

研究者たちは、十分な睡眠と睡眠不足の回それぞれの後に参加者の化粧をしていない写真を撮った。

次に、スウェーデンの首都ストックホルムに住む男女合わせて122人に写真を見せ、魅力、健康状態、眠気、信頼性の面での評価をお願いした。同時に、「写真の中の人物とどれくらい交流したいか」と質問した。

評価した人たちは写真の人物が疲れているかを巧みに読み取り、写真の人物が眠そうな場合は、人物の「魅力」の評価点が下がった。

また英国王立協会のオンライン科学誌「ロイヤル・ソサイエティ・オープン・サイエンス・ジャーナル」によると、評価者たちは疲れた参加者たちとは交流したい気持ちが減ったと話し、疲れた参加者たちをより不健康であるとも判断した。

カロリンスカ研究所の研究者たちは、これは進化の観点から見ると理にかなった行為だという。

「不健康そうな顔を見ると、それが睡眠不足、あるいは他の原因であるにせよ、他人の中で病気を忌避する反応が起こる可能性がある」

言い換えれば、人は病気の可能性がある人とは一緒にいたくない一方で、精力的で健康そうな人は非常に魅力的に映ることになる。

主任研究員のティナ・サンデリン博士は、「皆さんを心配させたくないですし、今回の発見を心配しすぎて寝れなくなって欲しくないのですが」と伝えた。

サンデリン博士はさらに、「ほとんどの人はときどき少し睡眠が不足しても、問題ありません」と指摘した。

リバプール大学の心理学の専門家で英国心理学協会会員のゲイル・ブルアー博士は、「魅力的かどうかの判断はしばしば無意識のものですが、みんなやっています。人は他人が疲れて見える、あるいは不健康に見えるなどの小さな手がかりにも気づくことができるのです」と話した。「自分たちのパートナーには魅力的で元気でいて欲しい」。

ブルアー博士は、「今回の研究が睡眠がどれほど重要かを再認識させてくれる」と語った。

(英語記事 Beauty sleep is a real thing, research shows

提供元:http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-39997349

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