BBC News

2017年5月26日

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米大統領選へのロシアの介入疑惑を捜査する連邦捜査局(FBI)が、ドナルド・トランプ大統領の義理の息子で上級顧問を務めるジャレッド・クシュナー氏(36)の事情聴取を検討している。米メディア各社が25日、伝えた。

捜査筋は米メディアに対し、クシュナー氏が捜査の関連情報を把握しているという見方を明らかにした。ただし、クシュナー氏自身の犯罪関与を疑われているわけではないという。

クシュナー氏の弁護士ジェイミー・ゴーリック氏は、同氏が捜査に協力する意向だと述べた。

米情報機関は、昨年の大統領選で民主党候補のヒラリー・クリントン元国務長官よりもトランプ氏の勝利が望ましいと考えたロシアが、選挙に介入したとみている。FBIは介入疑惑のほか、トランプ氏の選挙運動関係者とロシアとのつながりも捜査している。

トランプ大統領は共謀の事実は全くないと否定。一連の疑惑について、「米国史上最大の、政治家の魔女狩りだ」と語った。

複数の匿名当局者は米NBCニュースに対し、クシュナー氏への聴取は、同氏の犯罪容疑や訴追を意味するものでないと説明したという。

一方、米紙ワシントン・ポストによると、クシュナー氏は昨年、ロシアのセルゲイ・キスリャク駐米大使やモスクワ在住の銀行家と複数にわたり会合しており、これに捜査官らが強い関心を持っている。

クシュナー氏は上院情報委員会でロシアとの関係について説明すると、すでに同意している。

ゴーリック氏はBBCの取材に対し、「クシュナー氏は以前、会合について自分が知っている内容を議会と共有すると申し出ている。これ以外の調査についても、連絡を受ければ同様に対応するだろう」と述べた。

司法省は今月、ロシアをめぐる疑惑の特別検察官にロバート・ムラー元FBI長官を任命。議会も同様にロシアの介入疑惑とトランプ氏の陣営とのつながりについて調査している。

トランプ大統領が今月9日にジェイムズ・コーミーFBI長官を解任したことを受けて、特別検察官の任命を求める声が高まっていた。

今年2月に事実上解任されたマイケル・フリン前大統領補佐官(安全保障担当)とロシアのつながりについて、トランプ氏が捜査打ち切りをコーミー氏に要請したと報道され、ホワイトハウスの対応は大きく混乱した。

フリン氏は、トランプ氏が今年1月に大統領に就任する前にロシアのキスリャク大使と話した内容について、ホワイトハウス首脳らに誤解を生じさせる説明をしたことへの責任を取って辞任した。

ロシアは米大統領選への介入疑惑を繰り返し否定している。

(英語記事 Trump Russia inquiry: Kushner under FBI scrutiny - US media

提供元:http://www.bbc.com/japanese/40055208

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