BBC News

2017年5月30日

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英マンチェスターのコンサート会場で22人が死亡した自爆攻撃について、警察は29日、事件当日の容疑者の新しい写真を公表した。

捜査当局は、事件当日の22日に青いスーツケースを持って移動するサルマン・アベディ容疑者の写真を公表。18日から22日の間の目撃情報を求めている。

調べによると、容疑者はスーツケースを持って、マンチェスター市内中心部と市内ウィルムスロウ通りの周辺を訪れた。

捜査にあたる北西部対テロユニットのラス・ジャクソン刑事警視正は、青いスーツケースは「攻撃で使ったものではないと強調したい。このスーツケースや中身が危険だと考える理由は何もないが、見かけたら近寄らず、ただちに警察に通報するようお願いしたい」と市民に呼びかけた。

BBCはこれとは別に、事件前日にコンビニで買い物をする容疑者の姿と思われる防犯カメラ映像を入手した。

店舗は容疑者が自爆攻撃の数時間前にいたとされるアパートのすぐ近くにある。BBCは映像を捜査当局に提供した。

グレーター・マンチェスター警察は、市内バリーのごみ投棄場を捜索したほか、市内数カ所とウェストサセックス州ショアラム・バイ・ザ・シーの住所を家宅捜索。ショアラム・バイ・ザ・シーでは23歳男性をテロ関連容疑で逮捕した。

これまでに事件に関連して合計14人が取り調べを受けている。

一方で英交通警察によると、自爆攻撃のあったマンチェスター・アリーナに隣接し、攻撃以来閉鎖していたマンチェスター・ビクトリア駅が、30日に再開することになった。駅舎は爆発で損傷を受けていた。

イングランド国民保健サービスは、攻撃の負傷者のうち今でも52人が入院中で、そのうち19人が重体と発表した。

英情報局保安部(MI5)は、アベディ容疑者の過激思想について事件前に3回にわたり通報があったことを受け、テロ警戒情報の取り扱いを点検し査問会を開く方針を示している。

英政府関係者はこれまでに、テロ捜査当局はアベディ容疑者を事前に把握していたが、その危険度はMI5や提携機関による「判定待ち」状態の一人だったと話している。

アベディ容疑者はカダフィ政権下のリビアから英国に逃れた両親の下、マンチェスターで生まれ育った。BBC番組「ニュースナイト」は、容疑者が16歳の時、学校の休暇中に父親と共にリビアで、カダフィ政権との戦いに参加したと伝えた。

容疑者の知人によると、高校での知人2人が約5年前に別々に、アベディ容疑者が過激思想の持ち主だと警察に通報したことがあるという。

捜査当局は事件に関する情報提供を求めている。対テロホットラインの電話番号は0800-789321(英国からかけた場合)。捜査の参考になる画像・動画はukpoliceimageappeal.co.ukからアップロードして当局に提供できる。

(英語記事 Manchester attacks: Police issue new bomber photo

提供元:http://www.bbc.com/japanese/40089470

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