2024年4月23日(火)

ネット炎上のかけらを拾いに

2017年6月5日

 ツイッター上でたびたび話題になる、性知識の不足。

きっかけはアイドルのハプニング

iStock

 先週、ツイッター上に「生理する」という不可解な動詞が飛び交った。女性の「月経」についてなのだが、ご存知のように月経とは、能動的にするかしないかを決められる現象ではない。一般的に「今月も生理が来た」「生理になった」といった使われ方をする。

 それでは「生理する」がどのような経緯で話題になったのだろう。

 きっかけは、アイドルグループの女性メンバー(18)が動画配信を行ったことだった。この動画内で彼女はカメラ操作を誤り、一瞬生理用品が映り込んでしまったのだ。「今のはあかん。今のはあかん。ちょっと待って」と顔をタオルで隠し焦った様子を見せたものの、その後も30分ほど動画配信は続いた。アイドルのかわいらしいハプニングといった様子だった。

 しかし、これに不可解な反応をしたファンがいた。ファンが交流する掲示板に、「生理用品を持っているということは、男性経験があることが確定したということだ」という内容の書き込みを行ったのだ。 

 むろん、月経の有無は性行為経験の有無とは関係ない。この書き込みに対して疑問が書き込まれると、投稿者は「涙拭けよwwwwwww」と相手を挑発し、さらに「セックスの予定ないのに生理する意味ってなんなんですかねwww」(wは笑の意味)と続けた。

 この書き込みはいわゆる「釣り」(反応を得るために、あえて間違った知識や批判されそうな考え方などを書き込む行為)ではないかという見方もあったが、一方でこれを書き込んだ人は「生理の仕組みをどう理解しているのか」の推理も始まった。

 生理用品を使うことは、性行為経験があることを意味しない。ネット上では、ポルノ表現などで見られるセックス後の出血を生理と勘違いしているのではないか、といった意見が多く見られた。


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