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2008年10月号

2008年101日発売

定価401円(税込)

特集

立山登拝――雲上のテーマパークを旅する

三原久明・写真

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特集

立山登拝――雲上のテーマパークを旅する

北アルプス・立山連峰(富山県)。
三〇〇〇メートル級の頂が連なるこの山々は、 『万葉集』にもその名が見える霊山であり、その苛烈な自然環境から「地獄」とも呼ばれた。 中世、立山の霊験を説く者たちがあらわれる。 近世に入ると彼らは、立山の伝説や輪廻・因果の思想、浄土思想、修験道、神仏習合など、 日本人が長い時間をかけて培ってきたさまざまな思想を、 後に「立山曼荼羅」と呼ばれる極彩色の大きな絵を用い、説いて回った。 罪やケガレから逃れようとこの山に登る人は、 世間に流布されている立山伝説の通りの地獄を体験し、 阿弥陀如来が顕現する聖地を見、極楽浄土へと旅することができた。 また山に登れない者にも、浄土への道が用意されていた。 立山は、輪廻の世界を疑似体験することができる 雲上の宗教テーマパークであった―。

三原久明・写真