2019年10月20日(日)

キョーイク

2019年1月20日

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 いよいよ大学受験の季節が到来。厳しさを増す医学部への合格争いで、受験生は本番までに何をするべきか――。3614人を医学部に合格させたカリスマ予備校講師が心得を伝える。

 

可児良友(かに・よしとも)
医系専門予備校メディカルラボ本部教務統括

1991年より大手予備校で受験生の指導に携わり、数多くの医学部・歯学部受験生を合格へと導く。その豊富な経験をもとにマンツーマンによる医学部受験の指導メソッドを構築。2006年に「医系専門予備校メディカルラボ」の開校責任者となる。

 

捨ててもいい問題を見極めて得点率を高める

 医学部を受験する皆さん、対策は万全ですか?いよいよ私立大学の入試、国公立大学の二次試験が始まります。

 これまでの懸命な努力を存分に発揮して、本番に挑みたいですね。多くの生徒の医学部合格の瞬間に立ち会ってきた私の経験から、合格を勝ち取るための直前対策や受験当日の心得について、少しだけお話しします。

 直前対策といえば過去問ですが、間違えた問題にばかり注力するのは非効率。過去問は文字通り、二度と出題されません。その出来不出来にとらわれるのではなく、少しでも得点を伸ばすための戦略を考えるのが得策です。

 医学部入試の出題傾向は大学により千差万別。上位校が難問ばかりとは限りません。志望校の出題傾向と合格最低点を把握した上で、それを効率よく突破するための時間配分をシミュレーションしましょう。満点を取る必要はありません。全体を見て、速く確実に解答できる問題から解くことが大切なのです。問題を解く順番や、時間配分、解くべき問題や捨ててもいい問題を見極めて得点率を高めましょう。

 もったいないのは、ケアレスミス。問題文を早合点して誤った解答をする読み取りミスは、力がつくほど起こしやすいもの。どんなに注意してもミスは発生するという心づもりで、試験時間の10%は見直しの時間に割きましょう。

小論文・面接で合格を逃す受験生も多い

 対策が疎かになりがちなのが、小論文と面接です。大学はそれぞれ、どのような人物を望んでいるかを示した「アドミッション・ポリシー」を掲げています。学科試験の成績が良くても、小論文・面接で合格を逃す受験生は多くいるのです。

 医学部の小論文の出題は独特で、医師や医学研究者としての適性を問うテーマが少なくありません。以前、ある医科大で課された小論文は、「他に好きになった人ができたため、結婚を約束した相手に別れの手紙を書いてください」という内容でした。これはいわば、インフォームド・コンセントができる人物かを見る設問。基本に立ち返り医師になる決意を確認する時間を持ちましょう。

 面接も同様に、医療現場に立つ自覚と資質が問われます。最近では面接に集団討論やMMI(Mu lt ip le Min iInterview)を採用する大学も増えています。  

 「タクシー乗り場に並ぶ列に高齢者がうっかり割り込んできたらどうするか」といった、そもそも準備が難しい質問に直面することがあるかもしれません。コミュニケーション能力なのかリーダーシップを問うものなのか、面接官の意図を汲み取って対応しましょう。とはいえ、面接内容は学科試験のように過去問として情報が出ているわけではありません。受験した先輩たちの体験から判明した質問項目を、参考までにいくつかここに列記しました。

 入試当日は誰でも緊張します。「どうせ緊張するのだから、緊張を楽しもう」と割り切って、前向きに捉えましょう。試験場の雰囲気に飲まれないように、会場には余裕をもって早く行き、控え室や試験室内に自分の居場所を作れると安心します。

 さあ、本番は目前です。健康管理や生活リズムに気を配り、日々を過ごしましょう。あとは自分を信じて「絶対に医学部に合格する」と毎日、声に出してみてください。力が湧いてくるはずですよ。

 最後に保護者の皆さん、本人の頑張りを100%信じ切りましょう。ぜひ大らかな気持ちで見守ってください!