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2019年9月21日

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ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は21日、1次リーグD組の試合が札幌ドームであり、前回大会準優勝のオーストラリア(世界6位)が39-21でフィジー(同9位)を下し、南半球チーム同士の戦いを制した。

フィジーがついに、因縁の敵を相手に雪辱を果たすかもしれない――。そう思わせる展開だった。

フィジーが最後にオーストラリアに勝ったのは1954年。以来、この日まで半世紀以上にわたり、17試合連続で勝つことができなかった(引き分けが1試合あった)。

そのフィジーが後半20分過ぎまで、最大9点の差をつけ、オーストラリアをリードし続けた。

終わってみれば

しかし、オーストラリアは終盤にかけ、荒波のような攻撃を次々と繰り出した。終わってみれば、オーストラリアが6トライを挙げ、ボーナスポイントも含め勝ち点5を手に入れた。

フィジーにとって、オーストラリア戦の勝利は、またもお預けになった。

乗っていたフィジー

先制点はフィジーだった。前半4分、SOベン・ヴォラヴォラがペナルティキックを成功させた。

最初のトライもフィジーだった。前半7分、右サイトでWTBジョシュア・トゥイソヴァらが、タックルに来るディフェンダーをなぎ倒しながらパスをつなぎ、最後はFLペゼリ・ヤトがゴールに飛び込んだ。

一方、オーストラリアは前半17分に反撃に出た。スクラムからパスをつないでディフェンダーに体をぶつけ、押し戻されてもすぐまた前進を続けた。最後は主将のFLマイケル・フーパーがフィジーの大男たちの間に割って入るように体をねじ込み、トライを決めた。

リードのまま前半終える

だが、試合の流れはフィジーが握り続けた。

前半22分と30分に、フィジーのヴォラヴォラが相次いでペナルティキックに成功。14-7と7点差にリードを広げた。

前半35分、オーストラリアは右サイドにパスをつなぎ、WTBリース・ホッジがチーム2つ目のトライを決めた。しかし、コンバージョンキックには失敗。フィジーは14-12と2点リードのまま、ハーフタイムを迎えた。

豪がじりじりと

後半も最初のトライはフィジーだった。

4分、オーストラリアのパス回しからこぼれたボールをCTBワイセア・ナヤザレヴがつかみ取ると、そのまま独走してゴールに駆け込んだ。ヴォラヴォラがコンバージョンキックも決め、フィジーはオーストラリアに、この試合最大となる9点差をつけた。

しかしここから、オーストラリアがじりじりと挽回し出した。

後半10分には、ホッジがペナルティキックを成功させ6点差に戻した。

さらに後半16分、オーストラリアはモールを組んだままじりじりとゴールへと前進し、HOトール・ラトゥがボールをグラウンドに着けてトライを奪った。

ボーナスポイントも獲得

フィジーはまだ1点差でリードを維持していたが、後半20分、激しいタックルを見せていたCTBレヴァニ・ボティアがシンビン(退場処分)で10分の退場を命じられ、選手の数で不利になった。

直後の後半21分、オーストラリアは再びモールからラトゥがトライ。スコアを25-21とし、ついに逆転した。

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ここからはオーストラリアが圧倒した。フィジーはディフェンスで、苦し紛れに相手選手の動きを妨げるなどの反則を連発した。

オーストラリアは後半28分、CTBサム・ケレヴィがパスを出すと見せかけて自分で切り込み、ゴール中央付近にトライ。途中出場のマット・トゥームアがコンバージョンキックも成功させた。

さらに後半31分、オーストラリアはWTBマリカ・コロイベティが左端を駆け抜け、チーム6つ目のトライ。トゥームアがコンバージョンキックを決め、18点差とした。

試合はそのままノーサイドに。オーストラリアは、4トライ以上挙げたチームに与えられるボーナスポイント1点を含め、勝ち点5を手にした。

この試合の最優秀選手:WTBコロイベティオーストラリア

この試合の最優秀選手には、ボールを持った状態で128メートルを走り、逆転劇の立役者となったオーストラリアのWTBコロイベティが選ばれた。

(英語記事 Australia fight back to beat Fiji

提供元:https://www.bbc.com/japanese/49780655

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