BBC News

2019年9月27日

»著者プロフィール

ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は26日、1次リーグC組の試合が神戸市御崎公園球技場であり、優勝候補の一角イングランド(世界3位)が45-7で初戦を迎えたアメリカ(同13位)を圧倒し、2勝目を挙げた。

強豪イングランドに、フィジカルの強さに定評のあるアメリカがどこまで通用するかが注目された。

一気のトライ

だが試合は序盤から、イングランドのほぼ一方的なペースで進んだ。

前半4分、敵陣の22メートルライン付近で相手のキックをキャッチすると、フォワード陣が縦方向に突破。さらにバックス陣を中心にパスをつなぎながら、左サイドのゴールライン直前まで進んだ。

ラックから出たボールを受け取ったSOジョージ・フォードは、パスを警戒する相手の裏を突いてディフェンスのすき間を抜け、ゴール中央に最初のトライを決めた。

まさに電光石火。この間、プレーは一度も途切れなかった。

フォードは自らコンバージョンキックを決め、早々と7-0とリード奪った。

必死のディフェンス

細かなミスはあるものの、イングランドはその後も敵陣で有利にゲームを進めた。

一方、アメリカはゴールラインを背負いながら必死の防戦を続けた。

しかし前半24分、ついに追加点を奪われた。

イングランドは左ゴールライン手前のラインアウトからモールに持ち込むと、そのまま押し込み、NO8ビリー・ヴニポラがトライを奪った。コンバージョンキックも決まり、スコアは14-0となった。

モールで20メートル

続く前半32分、イングランドは圧巻のプレーを見せる。

右サイドでのラインアウトからモールに持ち込むと、そのまま20メートル近く前進したのだ。最後はHOルーク・カワンディッキーがトライを決めた。

前半は19-0で終了。イングランドは組織的なディフェンスや効果的なキックでリズムを作りながら、スクラム、ラインアウト、モールで優位に立った。そのうえで、フォワード陣の縦方向への突破や、バックス陣のライン攻撃で得点を重ねた。

派手さこそないが、いかにもエディ・ジョウンズ監督らしい、確実に勝利を手に入れるための戦い方が徹底されていた。

ボーナスポイントも

後半はアメリカの巻き返しが期待されたが、イングランドは主導権を手放さなかった。

開始早々から左右にライン攻撃を展開し、アメリカに揺さぶりをかける。ボールを奪われてもすぐに攻撃の芽を摘み、攻勢に転じた。

後半7分には、22メートルライン付近の密集から右サイドにパスをつなぎ、CTBジョナサン・ジョセフにボールが渡った。ジョセフはターンで相手をかわしながらゴールライン直前まで進み、最後はWTBジョウ・ゾカナシンガが頭から飛び込んだ。

イングランドにとってこの試合4つ目のトライとなり、この時点でボーナスポイントを確定した。

トライ重ねる

時間の経過とともに、試合は一方的な展開になっていった。

イングランドが敵陣の22メートルライン付近で、波状攻撃を仕掛ける展開が続いた。

後半17分にはクイックリスタートから、グラウンド中央のゴールライン上でラックに持ち込むと右に展開。最後はWTBルアリド・マコノヒーが、転がるようにしながらトライを決めた。


後半26分には、やはりモールからフォードが左にパスを出し、今度はFLルイス・ラドラムがタックル受けずにインゴールへ走り込んだ。コンバージョンキックも決まり、スコアは38-0となった。

おそらくフラストレーションがたまったのだろう。その直後、グラウンド上で選手同士の小競り合いが起きる。原因はアメリカのFLジョン・クイルがボールを持った相手にタックルしようとした際に、顔面付近に強烈なショルダーチャージを見舞ったことだった。

レッドカードで退場

これでクイルは、シンビン(レッドカード)で退場。残り約10分間を14人で戦う羽目になったアメリカが、追加点を奪われるのは時間の問題だった。

後半35分には自陣10メートルライン付近のラックから、交代出場したPRエリス・ゲンジがタッチライン沿いをするすると抜け出し、22メートルライン付近まで進む。最後はゾカナシンガがすき間を突いて中央を走り抜け、ダメ押しとなる7トライ目を奪った。コンバージョンキックも決まり、スコアは45-0と大きく広がった。

意地見せたアメリカ

イングランドの完封勝利かと思われた試合終了間際、アメリカが一矢報いる。

自陣で得たターンオーバーを起点に、プレーが切れないように必死にボールをつないだ。最後は途中出場したCTBブライス・キャンベルが、ポストの右に飛び込んでトライを奪った。

さらに、SOのAJ・マクギンティがコンバージョンゴールに成功。7点を挙げた。

<関連記事>

試合後、イングランドのジョウンズ監督は、「雨天のようなコンディションでの試合だったが、後半はリズムとテンポがとてもよかった。ボール運びでいくつかミスがあったが、改善していく」と話した。

イングランドはこの勝利で、勝ち点を10に伸ばした。


この試合の最優秀選手:ジョージ・フォード(イングランド)

この試合の最優秀選手には、序盤にチーム最初のトライとコンバージョンキックを決めてイングランドを勢いづけたSOジョージ・フォードが選ばれた。

(英語関連記事 Ruthless England thrash United States

提供元:https://www.bbc.com/japanese/49848308

関連記事

新着記事

»もっと見る