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2020年8月1日

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「フェーム」、「エビータ」、「ダウンタウン物語」などの作品で知られ、世界的に高く評価されていた英映画監督サー・アラン・パーカーが31日死去した。76歳だった。

パーカー氏は、米アカデミー賞の監督賞に2回ノミネートされた。「ミッドナイト・エクスプレス」、「ミシシッピー・バーニング」、「ザ・コミットメンツ」、「アンジェラの灰」、「バーディ」など、多くの作品で監督を務めた。

長期間、闘病生活を送っていたとされる。妻リサ・モーラン=パーカーさんと5人の子、7人の孫がいる。

「才能に畏怖の念」

「エビータ」で作曲を担当したアンドリュー・ロイド・ウェバー氏は、パーカー氏について、「映画の音楽を真に理解していた数少ない監督の1人」だったとツイートした。

映画監督デイヴィッド・パットナム氏は、パーカー氏を「古くからの親友」と呼び、「彼の才能にはいつも畏怖の念を抱いていた」と述べた。

パーカー監督の1994年のコメディー「ケロッグ博士」に出演した俳優ジョン・キューザック氏は、「偉大な映画製作者」だったとツイートした。

英映画界に大きな貢献

パーカー氏は、英ディレクターズ・ギルドの設立に関わり、英フィルム・カウンシルの会長も務めた。1995年には大英帝国勲章司令官(CBE)、2002年にはナイトの爵位を受けた。

英映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)は、パーカー氏の死を「深く悲しんでいる」と表明。彼の作品は、「私たちに喜びをもたらした」とした。

パーカー氏が1990年代後半に会長を務めた英映画協会(BFI)も、同様に追悼の意を表した

米映画芸術科学アカデミーは、パーカー氏を「カメレオン」のようだったとし、「非凡な才能」の持ち主だったと述べた。また、彼の作品は「私たちを楽しませ、人々をつなげ、時と場所を共有している強い感覚をもたらした」とした。

パーカー氏は米アカデミー賞の監督賞を獲得したことはなかったが、彼の作品はアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞をそれぞれ10回ずつ受けた。

パーカー氏は1944年、ロンドンに生まれた。コピーライターとして広告業界で働き始めたが、まもなく作家やCM監督の仕事へと転じた。

1974年にはBBCのテレビ映画「The Evacuees」(避難者)を監督。BAFTAのテレビ部門で賞を獲得した。これを皮切りに、BAFTAからは生涯7つの賞を受けた。2013年には、BAFTA最高の栄誉とされるフェローシップ賞が贈られた。

シルクスクリーンに傾注

ケヴィン・スペイシーとケイト・ウィンスレット出演の「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」(2003年)が最後の作品となった。

2005年には「Will Write and Direct for Food」を著し、イギリスとアメリカでの映画製作について風刺にとんだ文章で記した。

2018年には、脚本や映画製作時の文書などを、BFIに寄贈した。

遺族の広報担当者によると、パーカー氏は引退後、情熱を傾けていたシルクスクリーンの印刷と製作を楽しんでいたという。

(英語記事 Film director Sir Alan Parker dies aged 76

提供元:https://www.bbc.com/japanese/53619294

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