BBC News

2020年8月30日

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インド洋の島国モーリシャスの首都ポートルイスで29日、日本の貨物船「わかしお」の座礁による重油流出や、現場近くでイルカが大量死していることなどへの抗議デモが行われた。

デモには黒い服を着た数千人が参加。国旗を掲げたり、車のクラクションを鳴らしたりして政府の対応に抗議した。

参加者の黒いTシャツには、「モーリシャスを愛している。この政府は恥だ」などと書かれている。

わかしおは7月25日に座礁し、船体が真っ二つに割れた。これまでにおよそ1000トンの重油がサンゴ礁に流出している。

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多くのモーリシャス国民が、政府の流出対策が不十分だったと話している。また、割れた船体の片方を意図的に沈める決断をしたことにも抗議の声が上がっている。

BBCのヤシン・モハブス記者の現地取材では、デモに参加した女性が「真実を知りたいからここに来た」と話した。

「船が沿岸に近づいた時、政府は何もしなかった。石油が流出するまでの12日間も何もせず、今では何千人もの人が影響を受けている」

この日は、ロンドンやパリ、豪パースなどでも、在外モーリシャス人が抗議活動を行った。

政府は重油流出の調査委員会の設置を約束している。

座礁をめぐっては、わかしおのスニル・クマル・ナンデシュワル船長(58)が、安全な航行を怠ったとして逮捕・起訴されている。

ナンデシュワル船長は声明などを発表していない。

イルカの大量死はなお原因不明

海岸に打ち上げられた39頭のイルカについては、まだ死因が分かっていない。

専門家はうち2頭を調査し、サメがかみ付いた跡が残っていたと報告。一方、重油に含まれる炭化水素の痕跡は見つけられなかったとしている。

環境保護活動家は、「わかしお」から流出した重油か、当局が貨物船の一部を海に沈めたことが原因だと主張している。

観光業が主要産業となっているモーリシャスでは、新型コロナウイルスの流行とそれによる外国人観光客の減少に加え、重油流出が大きな痛手となっている。

(英語記事 Huge protest in Mauritius over oil spill

提供元:https://www.bbc.com/japanese/53963125

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