BBC News

2020年10月2日

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アメリカのドナルド・トランプ大統領(74)は2日未明、自らとメラニア夫人(50)が新型コロナウイルスの検査で陽性と診断され、隔離状態に入っていると明らかにした。前日には側近の1人の陽性が判明していた。

トランプ大統領はツイッターに、「今夜、メラニアと私はCOVID-19(新型ウイルスによる感染症)検査で陽性と判定された。隔離と回復のプロセスを直ちに開始する。私たちは共に乗り越える!」と投稿した。

https://twitter.com/realDonaldTrump/status/1311892190680014849


トランプ氏は現在74歳で、重症化リスクが高い年齢に当てはまる。

専属医のショーン・コンリー医師は声明を発表し、トランプ夫妻は「2人とも現時点では体調は良好だ。回復するまでの間、ホワイトハウス内の住居にとどまる予定だ」と説明した。

「安心してほしい。大統領は回復に努める間、滞りなく職務を継続できるだろう。今後も、最新状況を公表していく」

前日には側近が陽性

トランプ氏の周辺では、1日に側近のホープ・ヒックス大統領顧問(31)が陽性だったことが判明したばかり。

ヒックス氏は、11月3日の米大統領選に向けた、大統領候補による第1回テレビ討論会のため、9月29日にトランプ氏と一緒に米大統領専用機「エアフォースワン」で移動していた。

また、翌30日にも大統領専用ヘリ「マリーンワン」に同乗。トランプ氏と至近距離にいた。


トランプ氏の陽性判定が、今月15日に予定されている第2回テレビ討論会にどう影響するかは定かではない。

トランプ氏は1日夜、米フォックスニュースの電話取材に、大統領夫妻は「ホープ(ヒックス氏)と多くの時間を過ごしている」と述べていた。

また、「少しの休憩すら取らずに一生懸命働いているホープ・ヒックスがCOVID-19陽性と判明した。ひどい話だ!」とツイート。「大統領夫人と私は検査結果を待っている。その間、私たちは隔離のプロセスを開始する!」としていた。

マスクせずトランプ氏に同行

ヒックス氏をめぐっては29日、討論会が行われるオハイオ州クリーブランドでエアフォースワンを降りる際、マスク着けていない姿が捉えられていた。翌日には、選挙集会が行われるミネソタ州へトランプ氏に同行した。

米通信社ブルームバーグによると、ヒックス氏には症状が出ており、ミネソタ州から戻るエアフォースワンの機内で隔離されたという。


ホワイトハウスのジャッド・ディア副報道官は、ヒックス氏の病状について明らかにしなかった。米メディア宛ての声明では、「大統領は自分自身と、自分のサポートのために働くすべての人、そしてアメリカ国民の健康と安全を非常に真剣に受け止めている」と述べた。

ヒックス氏はこれまでにホワイトハウスで陽性反応が確認された人の中で、最もトランプ氏に近い存在とみられる。トランプ氏には感染の兆候は確認されていないという。

アメリカではこれまでに727万人以上が新型ウイルスに感染し、20万7791人が死亡している(米ジョンズ・ホプキンス大学の集計、日本時間2日正午時点)。

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ヒックス氏は2016年の大統領選挙戦でトランプ陣営の広報担当を務め、その後ホワイトハウスの広報部長に就任した。

2018年3月に広報部長を辞任し、米フォックスのチーフ・コミュニケーション・オフィサーに就任。しかし、今年2月にホワイトハウスに舞い戻った。


ホワイトハウスでは日々検査を実施

ホワイトハウスは日々、トランプ氏と接触する側近らのウイルス検査を実施している。

トランプ氏はマスク着用を拒むことがほとんどで、公務中に側近らと社会的距離を保っていない姿がしばしば目撃されている。

5月にはマイク・ペンス副大統領の報道官ケイティ・ミラー氏がウイルス検査で陽性と判明し、その後回復した。トランプ氏の身の回りの世話をするスタッフ1人の感染も、同じく5月に確認された。

しかしホワイトハウスは、トランプ氏にもペンス氏にも影響はなかったとした。

米メディアによると、ロバート・オブライエン国家安全保障顧問や多数のシークレットサービス(大統領警護隊)エージェント、マリーンワンのパイロット1人、ホワイトハウスのカフェテリア従業員1人も、これまでにウイルス検査で陽性と判明したという。


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(英語記事 Top aide to Trump tests positive for coronavirus

提供元:https://www.bbc.com/japanese/54381841

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