BBC News

2020年10月9日

»著者プロフィール

米与党・共和党幹部のミッチ・マコネル上院院内総務(78)は8日、自分は8月6日を最後にホワイトハウスを訪れていないと明らかにした。社会的距離の維持やマスク着用など感染対策の取り組み方が、「上院でこうした方がいいと私が提案したやり方や、私自身の対策と異なる」からだと述べた。マコネル氏は、幼いころにポリオ(急性灰白髄炎、脊髄性小児麻痺)を経験している。

マコネル氏は地元ケンタッキー州で記者団に対して、「(パンデミックへの)ホワイトハウスの取り組み方が私とは違うという印象だ」と述べた。さらに、ホワイトハウスは「上院において適切」と自分が思う方法で「この病気の予防に取り組んでいるとは、個人的には思えない」とも話した。

マコネル氏はさらに、感染予防について自分とは「異なる見解のよその場所」は、感染拡大で苦労し、「その代償を払っている」と指摘。一方で上院は、感染対策を徹底しているおかげで、通常どおりに動いていると述べた。

マコネル氏は記者団に、ワクチンが使えるようになるまでマスク着用と社会的距離の維持が、感染予防に最も効果的な方法だと強調。「ワクチンが手に入るまで、感染拡大を防ぐと分かっている方法はこれしかない」と述べた。

トランプ大統領を除き、共和党随一の実力者のマコネル氏は与党院内総務として、上院においてマスク着用や社会的距離の維持を呼びかけているが、マスク着用を義務付けてはいない。

一方で、野党・民主党幹部のナンシー・ペロシ下院議長は7月末に下院議員(共和党)1人が陽性になった時点で、議員とスタッフ全員に院内でのマスク着用を命じた。

ただし、トランプ氏が連邦議員に迅速なウイルス検査を提供すると申し出た際には、マコネル氏もペロシ氏もこれを断っている。

トランプ氏は今月2日に、新型ウイルス陽性判定を発表。入退院し、すでにホワイトハウス執務室に入っているという。ホワイトハウスは8日、トランプ氏の容体は「安定」し、病状の進行を示す症状は出ていないという、ショーン・コンリー主治医の診断を発表した。それによると、1日の陽性判定から10日間が経過した10日には「大統領は安全に公の場に出席できるようになる」という

9月26日にホワイトハウスで行われた最高裁判事候補の指名式典の出席者の陽性判定が相次いだため、これが「スーパー・スプレッダー」イベントだったのではないかと注目されている。これまでにトランプ氏に近い数十人の側近やホワイトハウス職員、共和党関係者らが陽性となっている。

米ABCニュースによると、計34人ものホワイトハウス職員や「その他の関係者」が最近になって感染したという政府内資料があるという。

トランプ氏は8日、フォックス・ビジネス・チャンネルとの電話取材で、自分はもうすっかり回復しており、他人にウイルスをうつすこともないと思うと話した。

「今晩にでも支持者集会をやりたいくらい元気だ」と述べた。

ただし、トランプ氏が首都ワシントン近郊の陸軍病院に入院している間に、ホワイトハウスの感染対策には多少の変化があり、以前よりも多くの職員がマスクをつけているという。

マーク・メドウズ首席補佐官によると、執務棟「ウエスト・ウィング」や居住棟への人の出入りは制限され、大統領と対面でやりとりする人は全員、全身に防護具をつけているという。

11月3日の大統領選に向けて米大統領候補討論会委員会(CPD)は8日、トランプ大統領の感染を受けて、15日に予定される2回目の討論会をバーチャルで開催すると発表した。これについてトランプ氏はバーチャル討論会には「意味がない」と拒否し、対面なら参加すると様々な条件を提示している。トランプ陣営は、「10日までに公の場に出られるようになる」と主治医が診断していることを理由に、当初の予定どおり15日に対面の討論会を要求している。

(英語記事 Top Republican Mitch McConnell avoids White House over Covid-19

提供元:https://www.bbc.com/japanese/54473424

関連記事

新着記事

»もっと見る