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2020年10月14日

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ノルウェーのイーネ・エーリクセン・ソーライデ外相は13日、同国議会の電子メールシステムが8月にサイバー攻撃を受けた事案について、ロシアが関与していたと非難した。

ソーライデ外相は、8月のサイバー攻撃はノルウェーの「最も重要な民主的制度」に影響を及ぼす重大事件だと述べた。

「政府が入手した情報に基づき、ロシアがこの(サイバー攻撃)活動の黒幕だと判断した」としたが、証拠は示さなかった。

ソーライデ氏は13日の声明で、ノルウェーの安全保障および情報機関が「国家レベルでこの問題に対処するために緊密に連携している」と述べた。

ロシアは「意図的な挑発」と反発

ロシア政府は「深刻で意図的な挑発」だとし、ノルウェー側の主張をはねつけた。

ノルウェーの首都オスロにあるロシア大使館は、証拠が何ひとつ示されておらず、ノルウェーの発表は「容認できない」と反発した。

「ロシアの国家的インターネット資源に対して、毎年何百件ものサイバー攻撃が行われている。(中略)だからといって、その発生源かもしれない国の当局を見境なく非難する権利は、我々にはない」

ノルウェー当局は9月、サイバー攻撃で複数職員の電子メールアカウントが侵害され、一部の情報がダウンロードされたと明らかにした。しかし、ハッキングによる被害の全容は公表されていない。

国外追放、逮捕も

ノルウェーは、北極圏で国境を接するロシアとの緊張関係が悪化する中、今回の発表に至った。

今年8月、ノルウェーはロシア人外交官1人をスパイ活動を行った疑いで国外追放した。ロシアはその報復として、数日後にノルウェー人外交官1人を国外追放した。

ノルウェーは2018年にも、同国の国会ネットワークの情報を収集していた疑いのあるロシア人1人を逮捕した。この人物はその後、証拠不十分として釈放された。

今年初めに公表された報告書の中で、ノルウェーの軍事諜報機関は、ロシアがいわゆる影響工作を通じて、ノルウェーの不和をあおろうとしていると警告した。ロシア側の目的は、政府や選挙プロセス、メディアに対するノルウェー市民の信頼を弱めることだとした。

立法府は政策関連の重要な情報源であることから、ハッキングの標的にされることが多い。

1月にはアンゲラ・メルケル独首相を含む、数百人のドイツの政治家の個人情報が盗まれ、オンライン上に公開された。

また昨年には、オーストラリア連邦議会のサーバーに侵入しようとしたとして、同国のサイバーインテリジェンス機関が中国を非難した。中国当局は関与を否定した。

(英語記事 Norway blames Russia for parliament cyber-attack

提供元:https://www.bbc.com/japanese/54534567

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