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2020年10月26日

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南米チリで25日、新憲法制定の是非を問う国民投票が行われ、圧倒的多数が賛成した。開票率90%弱時点で、78%が新憲法制定に「賛成票」を投じている。

現在の憲法は、独裁政権を敷いていたアウグスト・ピノチェト元大統領時代に制定されたもの。チリではこの憲法に基づく不平等に対し、大規模な抗議デモが起きていた。

現職のセバスティアン・ピニェラ大統領は投票結果を認め、平和的な投票になったと称賛した。

チリでは1年前に大規模な反政府デモが発生した。参加者はデモ開始当初から、社会の不平等を是正するために新憲法が必要だと訴えていた。

市民らの協議会が起草へ

ピニェラ大統領は演説で「今日まで、憲法が我々を引き裂いてきた」と述べた。

「きょうからは新憲法が一致と安定、そして未来を示す素晴らしい枠組みになるよう、国民全員が協力しなくてはならない」

今回の国民投票では、「新憲法を望んでいるか」と「新憲法の起草をどの機関に任せたいか」という2つの質問が用意された。

開票結果によると、投票者の大半が、選出された市民による協議会に憲法起草を任せたいと表明。協議会に議員を含める案は支持しなかった。

首都サンティアゴなどでは、新憲法制定への賛成票が多数を占めることが期待されていたこともあり、開票結果が発表される前から数千人もの市民が街に出て祝杯を挙げた。

チリでは過去20年間で貧困レベルが劇的に下がったものの、なお世界で最も格差の大きな国のひとつとなっている。その原因とされているのが、電気や水道などが半官半民の体制を取っていることだと言われている。

現在の憲法は1980年、ピノチェト大統領の独裁政権の下で行われた国民投票によって制定された。

(英語記事 Jubilation as Chile votes to rewrite constitution

提供元:https://www.bbc.com/japanese/54687300

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