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2020年11月8日

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米大統領選で当選確実となったジョー・バイデン氏は7日夜(日本時間8日午前)、地元デラウェア州ウィルミントンで「次期大統領」として初の演説をし、勝利を宣言した。同時に、アメリカを「分断するのではなく結束させる」と誓った。

バイデン氏は、ドライブイン形式の会場に車で集まった大勢の聴衆を前に、「今はアメリカの癒やしの時だ」と述べた。

バイデン氏は3日投票の大統領選で、現職のドナルド・トランプ氏を激戦の末に破った。

トランプ氏はまだ敗北を認めていない。敗北の見込みをメディアが報じた時にはゴルフをしていたが、その後に公の場では発言していない。ツイッターでは自分が圧勝したと主張し、不正選挙だと非難を続けている。

今回の選挙結果を受け、トランプ氏は1992年以降で初めて再選されなかった大統領となる。


「分断ではなく団結」

バイデン氏はこの夜の演説で、「私は分断するのではなく団結させる大統領になると誓います。赤い州や青い州を見るのではなく、団結した州(合衆国)を見る大統領に、国民全員の信頼を勝ち取るために全身全霊で努力する大統領に」と宣言。

「私はアメリカの魂を取り戻するため、この国の根幹である中流層を立て直すため、アメリカを世界からもう一度尊敬される国にするため、国民を結束させるために大統領に立候補した」と述べた。


また、記録的な投票率となった今回の選挙で、対立候補に投票した人たちには自分も落選したことがあるので「いまどれだけがっかりしているか分かります。けれども、お互いにチャンスをあたえましょう」と述べた。

さらに、双方の支持者に「今は辛らつな物言いをやめて、温度を下げるべきときです。互いに向き合い、互いの言葉を聞くべきときです」、「前に進むため、対抗する相手を敵として扱うのをやめなくてはなりません」と呼びかけた。

今回の大統領選でいまのところ、バイデン氏は得票数約7500万票(得票率約51%)、トランプ氏は得票数約7080万票(得票率約48%)となっている。

バイデン氏はさらに、新型コロナウイルスの対策委員会を発足させ、来年1月の大統領就任直後から、決めたことを実行できるようにすると表明した。

アメリカでは新型ウイルスのパンデミックにより、世界最多の23万7000人以上が亡くなっている。バイデン氏は選挙戦で、新型ウイルスの感染拡大を抑えると強調していた。

「準備できている」とハリス氏

バイデン氏に先立ち、女性、黒人、アジア系アメリカ人として初の次期副大統領となったカマラ・ハリス氏が登壇した。


ハリス氏は、「今回の選挙ではこの選挙では民主主義そのものが問われていました。アメリカの魂そのものが危険にさらされていました。世界中が見守る中、皆さんがアメリカの新時代を招き入れたのです」と演説。

「みなさんは希望、団結、謙虚さ、誠実、そしてそう、真実を選びました」、「みなさんは次期アメリカ大統領にジョー・バイデンを選んだんです」と語りかけた。

そして、「この先の道のりは楽ではないでしょうが、アメリカは準備ができています。ジョーと私も準備ができています」と言葉に力を込めた。

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ハリス氏はまた、今回の選挙結果がもたらした歴史的な瞬間についても言及。「私は副大統領になる最初の女性かもしれませんが、最後ではありません。今夜これを見ている全ての小さい女の子が、アメリカは可能性の国だと理解するからです」と述べた。

会場には演説が始まる前から、興奮状態の人々が大勢詰め掛けた。


トランプ氏の反応は

トランプ氏はバイデン氏の当選確実が報じられて以降、公の場で発言していない。ただツイッターで、圧勝したのは自分で、選挙で不正があったとのこれまでの主張を繰り返した。ツイッター社はそれらの投稿に、「異議が唱えられて」いると注意書きを付けた。


トランプ氏は今回の選挙で、米大統領選史上で2番目に多い7000万以上の票を獲得した。

開票作業がまだ続く中、一方的に勝利を宣言。さらに、証拠を示すことなく、集計で不正行為があったと主張した。

バイデン氏の当選確実が報じられた後も、強気の姿勢を維持。バイデン氏について、「不当に勝者として振る舞っている」とし、選挙は「終わりにはほど遠い」と訴えた。

ホワイトハウスはバイデン氏の勝利宣言に先立つ7日夜、「大統領は、自由で公平な選挙の結果を受け入れる」、「トランプ政権はあらゆる法定要件に従っている」との声明を出した。


トランプ陣営は、さまざまな州で裁判を起こしている。

共和党の有力議員らは沈黙している。共和党全国委員会のロナ・マクダニエル委員長は、「選挙の勝者を決めるのはメディアではない、投票者だ」とツイートした。

ただ、トランプ氏に批判的な同党のミット・ロムニー上院議員(2012年大統領選の共和党候補)は、バイデン氏とハリス氏を祝福。ロムニー氏と妻は、「2人が善人で立派な人格の人だと承知している」と述べた。

これからどうなる

大統領選では、米主要メディアなどの「当選確実」を候補者らが受け入れ、敗れた側は敗北宣言をするのが通例だが、トランプ氏は開票結果について争うと表明している。

ジョージア州では再集計が予定されており、トランプ氏はウィスコンシンでも再集計に持ち込みたい考え。選挙不正があった証拠を示さないまま主張しており、連邦最高裁まで争う構えを見せている。

開票結果について争う場合は、まず州裁判所に訴訟を提起する。州裁判所が訴えを認め、再集計を命じた場合、これを不服とする側は連邦最高裁に撤回の決定を求めることができる。

現在もいくつかの州で開票作業は続いており、最終的な認証がなされない限り、公式の確定結果は出ない。確定結果が出るまで、各州とも数週間かかる。

12月14日には、選挙人が大統領選の正式な当選者を決める投票が開かれる。各州はそれまでに、開票結果を確定させる必要がある。

新たな大統領の任期は来年1月20日に始まることが、合衆国憲法で決まっている。

(英語記事 Biden vows to 'unify' country in victory speech

提供元:https://www.bbc.com/japanese/54861450

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