BBC News

2021年1月13日

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スペイン中部で記録的な大雪が観測され、各地に被害が出ている。首都マドリードの東にあるモリナ・デ・アラゴンとテルエルでは、11日夜から翌朝にかけ気温がマイナス25度を記録し、少なくとも過去20年の最低を更新した。

当局は高齢者に屋内にとどまるよう呼びかけている。

この天候でこれまでに7人が亡くなっている。うち直近の2人はバルセロナのホームレスの人だという。

大雪は氷に変わり、交通機関に影響が出ている。スペインの冬の気候は通常、穏やかなため、大雪は珍しい。

「スペインのシベリア」

マドリードから北東197キロの地点にあるモリナ・デ・アラゴンには「スペインのシベリア」というあだ名があるが、まさにその通りになった。

地元のヨリ・アセンシオさんはBBCの取材に対し、「まだ何日か寒い日が続くが、みんなで協力してやっていく」と話した。

「日常生活に影響が出ている。雪が多すぎて他の家や道路に出られない。転倒してしまった高齢者もいる」

マドリードでは10日深夜の気温がマイナス16度まで低下。翌11日には、すでに新型コロナウイルスでひっ迫している病院に、転倒で骨折した人などが押し寄せた。

現地紙エル・ムンドは医療関係者の話として、マドリード州では11日だけで、氷で滑ったことによる骨折が1200件報告されたと報じた。

また、マドリードの自治体には救急の通報が相次ぎ、当局は高齢者に家にとどまるよう呼びかけた。

慈善団体セーブ・ザ・チルドレンによると、マドリード州のラ・カニャーダ・レアル・ガリアナでは2000人近くの子どもとその家族が、氷点下の中、停電に見舞われている。

停電により、マドリードとバルセロナを結ぶ高速鉄道も一時運休に追い込まれた。そのほか、多くの通勤電車に遅延が生じた。

週末にはマドリードの空港でも運休が相次いだが、現在は徐々に再開されているという。

現地紙エル・パイスによると、スペイン各地で1300台の除雪車が稼動し、24時間で計1万2100キロにおよぶ道路から雪や氷を除去している。

雪山で犬を救助

こうした中、南西部ムルチアの山岳部では、昨年12月20日から行方不明になっていたアラスカ・マラミュート犬が登山グループに発見され、飼い主と再会した。

3歳のロロは大雪にもかかわらず目立った不調はなく、3週間の苦難を乗り越えた。ただし、10キロ痩せて肉球に痛みがあるという。

スペインABCニュースによると、登山グループは飼い主に、「助けを呼ぶ鳴き声を聞き、助けないわけがなかった」と語った。

(英語記事 Spain records temperatures of -25C after snowstorm

提供元:https://www.bbc.com/japanese/55642618

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