2021年11月30日(火)

神戸市

2021年3月31日

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株式会社FullDepth:養殖生簀における遠隔観測ソリューションの実証>

給餌中のサーモン撮影の様子 写真を拡大

 水中180度天球カメラ(MOGRUS)や水中ドローンを活用して、養殖生簀等での観測業務をリアルタイムで行えるソリューションを構築し、給餌コストの削減、育成期間の短縮、大量斃死による損失リスクの回避、トレーサビリティの確保等を目的とした実証事業を実施した。海苔養殖現場やサーモン養殖現場にMOGRUSを設置し、海苔養殖筏の様子やサーモンが摂餌する様子などをリアルタイムで観測。サーモンがMOGRUSに接近して摂餌するケースが多々あることから、カメラ設置によるサーモンへのストレスが限定的であることや、餌等の海底での堆積が無いことの確認など、養殖現場の業務効率化に寄与するデータを取得した。ほかに、水中ドローンによる海底の探査試験も実施し、海中の状況把握をおおむね問題なく実施できた。実証事業を通じて有効性を確認できたソリューションについて、コスト面等での導入障壁を下げて提供できる手段を実現し、養殖業等における水中での維持管理手法を進歩させることを検討する。

 

ミツフジ株式会社:デジタルワーケーションの社会実装検証と取得したバイタルデータの医療レベルでの利活用検討>

ワークショップ(スワッグ・ハーブティー作り)の様子 写真を拡大

 政令指定都市初のモデルとして、デジタル技術を活用してワーケーションの効果を見える化し、ワーケーションを通じて取得した心拍やストレス値などのバイタルデータ・行動データ等の利活用に向けた検証を行う実証事業を実施した。神戸市の六甲山・有馬地区と海岸地区でウェアラブルデバイス等を装着した状態でワーケーションを行い、ワーケーション実施前・実施中・実施後で取得したバイタルデータ等を比較・分析することで、ワーケーションの効果を測定。また、ワークショップやメンタルビジョントレーニングなど、複数の業務外プログラムを挟むことが労働生産性に与える影響の検証も行った。特に六甲山・有馬地区ではワーケーション実施前に比べ、実施中のストレス値が減少するなど、一定の効果を確認することができ、ニューノーマルな働き方への契機作りとなった。取得したデータや分析結果は第三者視点の評価も得ながら、神戸市独自のデジタル技術を活用したワーケーションが健康に与える影響の可視化に向け継続検討する。

 

六甲山観光株式会社:LINE上でのAIボットを活用した観光客の利便性向上と観光客行動分析データの取得>

六甲山観光のLINEを活用したアプリ画面 写真を拡大

 六甲山上の周遊における利便性の向上と観光客の属性・行動データ等の取得を目的とした実証事業を実施。観光客の個別ニーズにあわせて適切な周遊チケットを診断する機能や六甲山に関する疑問にAIが自動的に回答するチャットボット機能、周遊情報を取得するためのクーポン配信も可能なチェックイン機能を有したアプリを開発し、試験提供した。コロナ禍ではあったが、各種機能の利用を通じて、観光客の属性情報等などのデータ収集が可能となり、その分析を通じて六甲山上施設の活性化に寄与する知見が得られた。令和3年度以降も、山上施設の混雑情報の解析・可視化など、観光客のデータを収集・活用した取組みを展開していく。

 

 各実証事業の結果詳細については、次の神戸市公式HPにてまとめているので参照していただきたい。

https://www.city.kobe.lg.jp/a05822/smartcity/saisentangijutu_reiwaninendojigyou.html

 

3. Be Smart KOBEや神戸市のスマートシティ推進の今後の展望

 

 令和2年度の実証支援を通じて、先端技術の活用による社会課題の解決、データ収集・可視化による定量的な効果検証、将来的なデータ利活用に向けた素地の構築等を実施することができた。

 令和3年度は、神戸市におけるスマートシティを持続的に推進していく産官学民連携の組織体『神戸市スマートシティ推進協議会(仮称)』の設立や、市民一人ひとりの属性情報や関心事に沿って、その市民にとって必要な(パーソナライズされた)情報やサービスを一元的に提供する市民ポータルサイトの構築を予定している。

 「Be Smart KOBE」プロジェクトにおいては、『神戸市スマートシティ推進協議会(仮称)』や市民ポータルサイトといった取組みとの連携がイメージできる実証事業を優先して選定するなど、先端技術・データを活用した社会課題の解決を通じて、持続可能な社会や市民QOLの向上などを実現するスマートシティを目指した取組みを推進していく。