BBC News

2021年4月7日

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大手電気メーカーの東芝が、英投資ファンドから買収の提案を受けていることが明らかになった。買収額は約200億ドル(約2兆2000億円)に及ぶ見通し。

スキャンダルに揺れてきた東芝の車谷暢昭社長は7日、自身がかつて勤めた英CVCキャピタル・パートナーズから買収案を提示されていることを認め、「取締役会で議論する」と述べた。

その後、東芝の株は、東京証券取引所での取引が一時停止された。

買収が実現すれば、東芝は再生可能エネルギーなどの主力事業に経営資源を集中できるようになると報じられている。

米株式市場では6日、買収提案が明らかになると、東芝の株価は20%近く急上昇した。

BBCの大井真理子記者は、CVCによる買収提案は、レバレッジド・バイアウト(LBO)史上トップ20に入る規模だと指摘。

しかし、東芝が原発事業を所有するため、提案は日本政府による審査が必要になると説明した。

不正会計や巨額損失

東芝は近年、不正会計や米原発子会社の巨額損失問題など、スキャンダルにまみれてきた。

巨額の損失を穴埋めするため、利益を生んでいた半導体メモリー事業の売却に追い込まれた。

東芝はかつて、日本の国際舞台での躍進を象徴する企業だった。しかしその後、経営の多角化を強いられた。

2018年には半導体子会社を売却。昨年には「ダイナブック」で知られたパソコン事業を譲渡し、パソコン市場から撤退した。

海外の大株主らからは、経営の透明性を増し、企業統治を改善するよう圧力を受けてきた。

CVCの事業拡大

一方、CVCは日本での事業拡大を狙っている。最近は、資生堂の低価格スキンケアブランドやシャンプーブランドを15億ドル(約1650億円)で買収した。

CVCはラグビーにも大きな投資をしている。男子の国際大会シックス・ネイションズの株式14.3%を最近、3億6500万ポンド(約553億円)で取得した。

主要オフィスはロンドンにあるが、正式な本社はルクセンブルクに置かれている。

(英語記事 Toshiba confirms $20bn takeover bid from British fund

提供元:https://www.bbc.com/japanese/56658833

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