BBC News

2021年5月17日

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ミャンマーの国軍が、西部チン州の小さな町ミンダに部隊を進めた。この町では3週間前から、武装した住民と国軍との戦闘が続いていた。

住民らで組織する「チンランド防衛隊」のメンバーらは、ミンダがさらなる爆撃を受けるのを防ぐため、同町から後退したと話している。

ミャンマーでは2月のクーデターで、選挙を経て樹立された政府が倒され、国軍が権力を握った。非武装の人々を中心とした抗議活動が続き、これまでに800人近くが軍による弾圧などにより死亡している。

ミンダは、国軍に対抗するために住民らが武装している町の1つ。おもに自家製の猟銃を手にした住民らが3週間にわたって、国軍と戦闘を続けてきた。数十人の兵士が死亡したと報じられている。住民側は、自陣の死者が6人に上っているとしている。

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BBCのジョナサン・ヘッド東南アジア特派員は、国軍がミンダを制圧した模様だとしている。

ミンダの住民の一部は、周辺の森林に逃れたとみられている。その一方、町内で身動きが取れなくなっている住民もいる。

AFP通信によると、「チンランド防衛隊」の広報担当は、「これ以上、町にはとどまらない(中略)しかしすぐに攻撃を仕掛けるために戻る」、「私たちには自家製の銃しかない。これでは不十分だ」と話した。

国軍は、少なくとも3つの車列が移動中に襲撃されたことから、ヘリコプターを使って補強部隊をミンダに送り込んだ。

ミンダでは住民らが「人民政権チーム」と呼ぶ組織を結成。国軍による政権を認めないと主張している。

国軍政権は先週、ミンダに戒厳令を発令した。政権に逆らう勢力はテロリストだとし、治安部隊への攻撃の責任者は軍事法廷で裁かれるとしている。

米英が国軍を非難

アメリカとイギリスは、国軍による暴力行為を非難している。

ミャンマーの米大使館は、「ミンダでの出来事を含め、民間人に対する国軍の武器使用は、軍事政権が権力にしがみつくため、どこまでするのかを示している」との声明を出した。

一方、英大使館は、「民間人への攻撃は違法であり、正当性はない」とした。

ミャンマー国軍は2月のクーデターについて、昨年の総選挙で広範な不正があったために実行したとして、正当性を主張している。同選挙では、アウンサンスーチー国家顧問や、同顧問が率いる国民民主連盟(NLD)が勝利し、引き続き政権を握ることになった。

国軍はクーデター後、非常事態宣言を解いた後に「自由で公正な」選挙を実施すると宣言した。

しかし、国軍への非難は広がっており、国軍はこれを武力で抑えつけようとしている。

(英語記事 Myanmar military take rebel town of Mindat

提供元:https://www.bbc.com/japanese/57139511

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