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2021年7月21日

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米司法省は20日、ドナルド・トランプ前大統領の長年の盟友で億万長者のトーマス・J・バラック被告(74)について、外国政府の利益のために活動していた疑いで逮捕、起訴したと発表した。

バラック被告は投資会社の創業者で、2016年の大統領選ではトランプ氏のアドバイザーを務めるなど、資金調達のトップとされていた。

大統領選期間中とその後に、バラック被告はアラブ首長国連邦(UAE)に代わって違法にロビー活動を行ったとされ、共謀罪、司法妨害罪、2019年の聞き取りでFBIに複数の虚偽証言をした罪で訴追された。

バラック被告のスポークスマンは、同氏は無罪を主張するつもりだとした。

7ページにわたる訴状によると、バラック被告と働いていたマシュー・グライムス被告(27)と、UAE国籍のラシッド・スルタン・ラシッド・アル・マリク・アルシャヒ被告(43)も訴追された。

マーク・レスコ司法次官補代理は、訴状で指摘されている行為は、トランプ氏自身を含む米政府関係者に対する「裏切りに他ならない」と述べた。

3人にはトランプ前政権の高官に影響を与えたり、メディアに出演したりすることで、UAE政府の利益を増進させようとした疑いがもたれている。

演説で「UAEを称賛」

2016年5月には、バラック被告がトランプ氏の選挙演説にUAEを称賛する言葉を盛り込んだとされる。演説の草稿をアルシャヒ被告に送り、UAE政府関係者へ内容を伝えたとみられる。

3人はまた、UAE高官からメディア出演の際に使用する「話題」を提示されていたとされる。

訴状には、「バラック被告がUAEを繰り返し称賛した、ある出演の後」、同被告がアルシャヒ被告に対し「完璧にやった(中略)ホームチーム(UAE)のためにね」と述べたとある。

3人はUAEに好意的な人物が、在アブダビの米国大使に立候補するのを奨励することにも合意したとされる。

大統領選後の2016年12月には、バラック被告がグライムス被告とアルシャヒ被告に対し、UAEがトランプ政権の間に達成してほしいアメリカの外交政策項目の「ウィッシュリスト」を作成するよう助言したといわれている。

バラック被告とグライムス被告は20日朝にカリフォルニア州で逮捕されたが、アルシャヒ被告は逃走している。

トランプ前大統領の側近をめぐっては、バラック被告のほかに、ポール・マナフォート元選挙対策本部長マイケル・コーエン元顧問弁護士らが刑事責任を問われた。トランプ氏は大統領退任の約1カ月前にマナフォート受刑者(当時)に恩赦を与えた

(英語記事 Top Trump aide accused of working as foreign agent

提供元:https://www.bbc.com/japanese/57911009

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